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自動車やバイクで走行していると道路標識は必ず見かけますが、あなたは表示の意味をきちんと理解していますか?「最高速度や進入禁止はわかるけど他はちょっとうろ覚え」という方も意外と多いのではないでしょうか?
久々に車を運転しよう、バイクに乗ろうと考えている方はもう細かい表示などはほとんど覚えていないケースも少なくありません。
今回は、覚えているようで覚えていない道路に設置されている交通標識の意味などについて解説いたします。
センターライン
センターライン(中央線)とは道路の中央に引かれている線のことです。
自動車が一台通れるくらいの幅にない道路にはセンターラインは引かれていませんが、自動車が二台分通行できる道路にはたいてい見かけることのある表示線です。
センターラインと一口にいっても様々な種類がありますが、細かく分類されているため意外と正しい意味を忘れていることが多いので種類に分けて解説をしていきます。
白線
白線は文字どおり、白いセンターラインのことです。
白線の基本的な意味は車の進行方向を明確に分離するために用いられるのですが、白線には形状によって意味が別れます。
たとえば白い一本線(実線)がずっと続いている白線は、白線からはみ出て進行してはいけませんが、白線からはみ出さなければ先行車両を追い越しても問題はありません。
また、白い破線(点線)の場合は、実線とは違い白線からはみ出して走行してもよいとされる意味のラインです。
黄色線
黄色線は、センターラインが黄色のものをいいます。
白線と同様によく見かけるセンターラインですが、黄色線には一本線(実線)のみしかありません。
黄色線の意味は、先行車両を追い越すために黄色線からはみ出て進行してはいけないという意味ですが、進行方向で工事をしている場合などは黄色線からはみ出て進行しても問題はありません。
黄色線など追い越しをしてはいけない場所で先行車両を追い越してしまうと、追越し違反として9,000円が科されるので注意しましょう(普通自動車の場合)。
追い越しのための右側はみ出し通行禁止
追い越しのための右側はみ出し通行禁止とは、走行中の道路で先行車両を追い越すために右側車線にはみ出して通行してはいけないとする意味の標識のひとつです。
追い越しのための右側はみ出し通行禁止だけの表示であれば、右側車線にはみ出さなければ追い越しはしてもいいので問題にはなりません。
ただし、通行禁止の下に「追い越し禁止」と書かれた表示がついている場合は、はみ出さずに追い越しができそうでも追い越しはできないので注意が必要です。
この場合においても追い越しをしてしまうと追越し違反として9,000円と違反点数2点が科されるので注意しましょう。
指定方向外進行禁止
指定方向外進行禁止は表示された矢印の方向以外の道路へ走行してはいけないとする意味の交通標識です。
よくあるのが、進行方向の先が三つに枝分かれしている場合で、左と中央のみの矢印で表示されている道路があげられます。指定方向以外の道路に侵入した場合は、通行禁止違反として7,000円と違反点数2点が科されます。
車両進入禁止
車両進入禁止とは、車両が侵入してはいけない道路とする意味の交通標識です。
文字どおり車両侵入禁止が表示されている道路には車両は侵入してはならず、自転車も車両に該当するため自転車も制限の対象に含まれます。しかし、多くの場合は「自転車を除く」という表示が下についています。
車両侵入禁止の道路を走行してしまった場合は、通行禁止違反として7,000円と違反点数2点、自転車の場合は3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金になるおそれがあります。
最低速度
最高速度はメジャーな標識ですが、その逆の最低速度を意味する表示もあります。
文字どおり最低速度に表示された速度以上で走行しなければいけないのですが、最高速度の標識と見た目がほとんど一緒なので見間違えることもあり注意して走行しなければいけません。
ちなみに表示の速度以下で走行した場合、反則金が6,000円と違反点数1点が付与されます。
警戒標識
警戒標識は最高速度などとは違い、進行先に必要な注意を促すとする意味の交通標識です。
何かをしたり、何かをしてはいけないという交通標識ではなく、あくまで走行するうえの注意を表示しているだけなので、見逃したら検挙されるということはありません。
案内標識
案内標識は進行先にある建物の情報や道路の情報(高速道路など)を意味する交通標識のことです。
たとえば「東京駅2km」といった施設名と距離を記載されているのが代表的でしょう。
補助標識
補助標識とは標識などの下に情報が書かれている交通標識です。
補助標識に表示された内容に違反すればもちろん反則金や違反点数を取られるおそれがあるので、見落とさないようにしましょう。
まとめ
今回ご紹介した種類以外にも交通標識はいくつも存在し、その意味も複雑です。見かけたことのないような道路標識ですと意味がわからずに違反してしまうこともあります。
より安全な運転をするためにも見慣れた交通標識だけで満足するのではなく、ご自身でも交通標識にどんなものがあるかチェックされてみてはいかがでしょうか?