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昨今はさまざまな種類の電動モビリティが増えていますが、その中でも今回はミニマルで洗練されたボディワークが特徴的なモタードスタイルの電動バイク「Anthem(アンセム)」をご紹介します。
「Anthem(アンセム)」はオーナーの体格に合わせて完璧にフィットできる!
こちらのモタードルックな車両がRyvid社が開発した電動バイク「Anthem(アンセム)」です。軽量なステンレス製のシャーシにパワフルな電動モーターを搭載し、シートは必要最小限のミニマルな形状ながらタンデムライドが可能です。
始動はスマートキーまたはスマートフォンアプリからエントリーできるほか、アラームによる盗難防止機能も有しています。また、IPX6等級の防水性を備えており、高圧の激しい水しぶきにも耐えることができます。そのため雨天時の走行はもちろんのこと水洗い洗車もできます。
「Anthem」のディテール
視認性の高い4.9インチサイズのTFT(フルスクリーンハイビジョン)ディスプレイは明るい日差しの下でも目視しやすく、速度をはじめバッテリー残量やさまざまな情報を一目で確認することができます。
4.3kWhのバッテリーは取り外しが可能で、一満充電の航続距離はエコモードで120km、スポーツモードで80kmとなっています。また、一回の満充電にかかる電気代はおおよそ1ドル(日本円:約136円)強ですので、ガソリン代と比べると非常に安価であることは言うまでもありません。
バッテリーにおけるユニークな機能としては、約30kgもある重量級のバッテリーにはタイヤが設けられているという点です。これにより、持ち上げることなくにキャリーケースの様に転がして簡単に運ぶことが可能です。
さらにもう一つのユニークな機能は、ライダーの足付き性に合わせて車高を調整できる”エルゴ・イージー”機能を備えたライドハイトアジャスタブルシートを採用しています。この機能によって、762〜864mmの間でシート高をライダーに合わせて自在に調整することができます。
独自開発による超軽量のステンレスシャーシはわずか5.5kgに抑えられ、安定性を確保すべく低重心設計となっています。そして、リアに配置された電動モーターはファイナルドライブと一体化し、設計の簡素化を図りつつも高速巡航の快適性とクイックな加速力を発揮します。
「Anthem」のカラーは3色展開
カラーリングは高級感あふれるアトミックゴールドをはじめ、シックなカラーリングのカーボングレー、ラピッドホワイトの3色が用意されています。
本体価格は100万円を超えているので決して安くはありませんが、大手から販売されている電動バイクの価格に比べると、約1/3ほどの価格で購入することができます。また、車両重量はホンダ・クロスカブ110と同等の109kgとなので、非常に軽量で取り回しも容易です。遊び心溢れるAnthemは移動手段としてはもちろんのこと、遊びの幅を広げてくれる相棒としても活躍することでしょう!
ちなみに、Anthemの購入には2つのオプションが用意されています。
■1:ローンチエディション
シャーシにナンバリングされた1,000台限定モデル。一括支払いまたは分割払い(最大12ヶ月)から選べ、500ドルの割引適用と今後発売されるアクセサリーなどが10%OFFで購入することが可能。また、Ryvid社のイベントや製品リリースの新着情報をいち早く受け取ることができ、配達は2023年夏頃を予定。
■2:一般販売
こちらは500ドルデポジット(預け金)が必要。配達は2023年末頃になるので、ローンチエディションが発送されてから4ヶ月近く遅れての納車となります。唯一のメリットは3種類のカラーリング以外にも追加があれば選択することができるとのことです。
細かく説明したものの、残念ながら日本での発売はありません…。現在、購入・配送が可能なのはアメリカ50州のみですので、近い将来、日本市場に投入されることを期待しましょう!
「Anthem」のスペック
定格出力 | 7.5kW(ピーク出力:13.5kW) |
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定格トルク | 14.3Nm(ピークトルク:72Nm) |
最高速度 | 120km/h |
航続距離 | エコモード:120km、スポーツモード:80km |
モーター | 72V / 6,500rpm 空冷ブラシレス DC |
バッテリー | 4.3kWh リチウムイオン |
充電時間 | 110V-6時間/220V-3時間 |
車両重量 | 109kg ※バッテリーを含む |
シート高 | 762〜864mm |
タイヤサイズ | F:120/70-17、R:160/60-17 |
カラー | ラピッドホワイト、アトミックゴールド、カーボングレー |
価格(税込) | 7,800ドル(日本円:約106万5,500円) |