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「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【予備パーツ編】

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【予備パーツ編】

先日紹介した『ショベルとうまく付き合う方法【工具編】』に続く、今回は「予備パーツ編」。

トラブル時は工具がなければ始まらないが、ほとんどの場合、工具だけでは駄目で、交換パーツ(予備パーツ)が必要だったりする。ご存知の通りバイクはガソリンと空気と電気がないと走らない。ただ、ガソリン、空気はキャブレターのメンテナンスとガス欠の心配がなければほとんど大丈夫なのだが、電気となるとそうもいかない。

簡単に言ってしまうと、バッテリーが充電され、蓄えた電気からプラグに火が飛べば良いのだが、その簡単な過程にも幾つものパーツを経由しなければならない。充電はオルタネーターからレギュレーターを経由してバッテリーへ辿り着く。発火にはポイントからコイル、そしてプラグへといった具合だ。その内のどれが壊れても走らなくなるし、さらに、パーツ間を繋ぐ配線やギボシなどの不具合が生じる場合もある。

そういうわけで「電気系は厄介」と思われがちだが、ショベル、特に筆者の車両のように「セルなし、キックオンリー」は配線もシンプルだ。配線の引き直しも自分でやっているので、電気系トラブルのとき、どの辺りが怪しいかの見当はついてくる。

しかし見当がついて、場所を特定できたとしても、予備パーツを持っていないとどうにもならないことがほとんどなのだ。コイルなどのように冷えると復活するパーツもあるが、ほとんどの場合はバッテリーを使い切って終わりか、プラグに火が飛ばない時にはどうにもならない。そうなるとパーツ交換が必要となるのだ。

こういった過去の苦い経験から、常に予備パーツは持ち歩くようにしている。そこで今回は筆者が常備している予備パーツについて紹介しよう。

 ショベルに必要な予備パーツ紹介

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【予備パーツ編】

ハンドルに固定され工具の下に常備されたこのバッグが予備パーツ入れ。

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【予備パーツ編】

入っているのはこれらで基本的には”ジップロック”などの袋で防水対策をしてバッグに収納してある。

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【予備パーツ編】

タイラップはかなり万能に使えるので持っていると便利。各種サイズのネジはすべてインチで、丸いのはキック用のスプリングで、折れた時に使う予備用。まぁ、一度換えれば大体10年は持つが、念のため。

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【予備パーツ編】

こちらが電気系の基本セット。コイル、レギュレーター、プラグ2本。基本中の基本のテスター。バッテリーの電圧から配線の通電テストまで、無いと非常に困るアイテム。

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【予備パーツ編】

ポイント周りの予備とガバナー。自分でも何故か分からないが、配線周りと関係の無いオイルプレッシャースイッチが入っていた…。謎だ。

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【予備パーツ編】

缶にはアクセルワイヤーとクラッチワイヤーの応急修理セットで、筆者のショベルはフットクラッチなのでクラッチワイヤーはないけれど仲間が困った時のために。

黒いのはクラッチリテーナー。それにサーキットブレイカーと鎖はフットクラッチの棒が折れた時の為に用意している。

「日々是ショベル」ハーレー旧車とうまく付き合う方法【予備パーツ編】

真ん中の棒がフットクラッチでクラッチを動かす棒で、これが折れた時のための鎖。

「自力で帰ってくる」には予備パーツは欠かせない

壊れた時は壊れた時だと荷物を少なくする人もいるが、筆者は絶対に「自力で帰ってくる」というのを信念にしているのと、距離を走るので精神的な安心のために持っているという部分もある。実際にこの予備パーツに助けられたことも何度もあるし、壊れた時に冷静に対処し、また走り出した時の快感は経験者にしか分からない気持ち良さだ。

こんなにパーツを持ち歩かないと駄目なバイクなのかという意見もあるだろうが、壊れたら自分では何もできないコンピューター頼りのバイクよりも、自力でどうにかできるバイクのほうが個人的には好きなので苦になることはない。

これだけの工具とパーツを常備していながら、実はロングツーリングの旅に出る時は、このほかにも持って行くものがある。次回はそれについて紹介しよう。

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