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キャンプツーリングや何日もかけて行くロングツーリングともなると、あれもこれもと荷物をたくさん積載しがちです。とはいえ、バイクはクルマと違ってそこまで量も積めないですし、うまく固定しないと走り出したそばからポロポロと落ちていく……なんてハメになりかねません。ここはひとつ積載のコツを覚えてパッケージングマスターになっちゃいましょう。やってみると意外とカンタンですよ。
積載のコツは主に3つ
荷物積載のポイントは、重いものは下、軽いものは上に乗せる事です。そうすると、荷物がきちんとバイクの上で安定しますし、下ろして運ぶ際もラクラク。さらに、自分の背中側には柔らかい物がくるように荷物を詰めると運転中に背中が痛くなりません。いわれてみれば当たり前の事ですが、たったこれだけを注意しておくだけでツーリングの快適性はグンと高まります。
実は、積載を考える前から積載を上手くするコツもあります。それは、そもそもの荷物を減らす事です。これが意外と難しい。それでも持ち物をコンパクトに収納できる物に変えたり、本当に必要があるか再検討していくとよいでしょう。
荷物をスタイリッシュに積載できるオススメアイテム紹介
積載のポイントがわかったら次は、必須ともいえる便利アイテムを確保しておきましょう。
取り外しも可能な「タンクバック」
まずご紹介したいのが、タンクバック。その名の通り、タンクの上に磁石やベルトで括り付けられるバッグで、比較的ポピュラーな積載用アイテムです。
乗車時に目の前にあることもあり、物が圧倒的に出し入れしやすかったり、カンタンに取り外して持ち運びできるので貴重品入れにも適しています。
しかもタンクバックは、バイクの一番の重量物ともいえるエンジン上方に積載する関係上、重い物を積んでも操作性にほとんど変化がありません。峠やワインディングロードで走りを楽しむ際も安心なんです。
なんといってもタンクバックくらいならバイク本来のスタイリングを損なわず、カッコよく見えるっていうのもオススメポイントです。
容量がさまざまに用意されている「シートバック」
シート後方に装着するシートバックは、サイズや形によるところも大きいですが、積載量をかなり増やすことができます。ですが、サイズが大きい物だと乗り降りの邪魔になる事や、二人乗りができなくなってしまいまうので、必要十分なものを選ぶようにしましょう。
シートバックはモデルによりかなり容量に差があって、下記のような用途ごとに選ぶと過不足なく使えます。
- 4~10リットルの場合:「財布」や「スマホ」「充電器」が入るくらい。ショートツーリング向け
- 10~30リットルの場合:「雨具」や「上着」が入るくらい。通勤や日帰りツーリング向け
- 30リットル以上の場合:「着替え一式」がはいり、プラスで「雨具」や「食材」などがはいるくらい。泊りやキャンプツーリング向け
積載のお供「ネットやゴムロープ」
バッグがあれば便利ですが、荷物を固定する「ネットやゴムロープ」があれば十分という場合も多いです。もちろん併用したらさらに積載性アップ。タイプは2種類あって、普段載せる事が多い荷物の形状や積み方に合わせて選んでおくと安心です。
買い物袋やヘルメット、ツーリングのお土産など様々な形状の物を積み重ねするなら「ネットタイプ」を選ぶべし。伸縮する網目状のネットで荷物を包み込むようにホールド。取り付けも上からかぶせるだけなのでとてもカンタンです。
一方、テントや三脚などイレギュラーな形状の物を安定して積載するのにオススメなのが「コードタイプ」です。フックにかけるだけのネットタイプとは違い、しっかりと固定するのにコツがいりますが、前後左右のブレが比較的少ないのが特長です。さらに、コードの長さも変えられるため、小さな荷物から大きな荷物まで固定できるのもポイント。結び方を勉強すれば、かなり汎用的な使い方もできちゃいます。
「番外編」ツーリングに持っていくと役立つもの
筆者自信は月一で必ず遠出をするくらいには、ロングツーリング好きなのですが、その経験の中で思わず「持っててよかった〜」と胸を撫で下ろしたアイテムが3つあります。
まずはジップロックは雨が降ってきた際に貴重品や携帯、濡らしたくない物を入れる事ができますし、キャンプの際には余った食材を入れたりする事ができます。もう一つはガムテープ。バイクが壊れた際に何かと役にたちます。
さらに速乾タオルも持っておきたいところ。雨の時に色んなものを拭いたり、暑いときに水に濡らして首に巻いたり様々な使い方がありますので、持っていて損はありません。
積載が変わるとツーリングもより楽しく!
バイクはバランスが大切な乗り物ですし、積載が変わりるだけで走行中の安心感は段違いです。今回ご紹介した初歩の初歩を実践するだけでも十分ですが、そこからさらに応用してスタイリッシュかつコンパクトな積載術を極めて見てください。試行錯誤もバイクを楽しむ上での醍醐味です。