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軽量&ジャストサイズなアドベンチャースポーツモデルとして安定した人気を誇るヤマハ「テネレ700」ですが、ヨーロッパで発売された「テネレ700ワールドラリー」が見事な仕上がりをみせています。
今回はこの「テネレ700ワールドラリー」を詳しくご紹介していきましょう!
テネレ700ワールドラリーは栄光のダカールラリーカラーを採用!
左がヨーロッパで発売されたヤマハ「テネレ700ワールドラリー」。中央の人物は伝説的なフランス人ライダーのステファン・ペテランセルであり、その右は彼がダカールで6回の勝利を収めたマシンのなかの1台です。
この「テネレ700ワールドラリー」はヤマハ栄光の時代を象徴する、1990年代のパリダカールラリーカラー=トロフィーブルーを与えられて登場しました。
テネレ700ワールドラリーは究極のハイスペック長距離アドベンチャーバイク
車両全体が与える印象は、ノーマルと比較にならないほどアグレッシブです。
それはパリダカカラーの影響も少なくありませんが、実は外装を含めた多くのパーツがノーマルとは異なります。
例えば、ガソリンタンク。ヨーロッパで先行発売されている「テネレ700ワールドレイド」というモデルで初採用された左右に振り分けてガソリンを搭載する23L燃料タンクを装備しています。
これにより、「テネレ700ワールドラリー」は500kmを越える航続距離を実現しています。
長距離ラリーマシンにインスパイアされたというシートは2ピース構造で、人間工学に基づいており、快適なライディングを実現するだけでなく、後部をサッと取り外して積載能力を高めることも可能です。
アグレッシブなルックスを獲得するとともに、軽量化を実現するのはこのアクラポビッチ製スリップオンマフラーです。
フロントフォークはKYB製倒立タイプの43mmフルアジャスタブルを採用しています。ストローク量は230mmを確保し、アウターチューブはブラックアルマイト仕上げです。
オーリンズ製アジャスタブルステアリングダンパーは18種類ものダンピング設定が可能で、好みのフィーリングとフィードバックレベルを選択できます。
また、フルカラーの5インチTFTメーターを採用することで利便性と機能性を向上させています。
ABSは前後ABSオフを新たに加えて3モードにアップグレード。これにより、オフロード走破性をさらに高めています。
ということで、ヨーロッパで新たに発売された「テネレ700ワールドラリー」は、「テネレ700ワールドレイド」をベースにアクラポビッチ製スリップオンと特別カラーを装備した車両であると言えそうです。
日本では「テネレ700」用ボディーキットが購入可能!
ちなみに、日本で購入できるのは「THE FIRST TENERE BODY KIT」などを搭載した「RALLY STYLE」となります。
80年代のXT600 TENEREを彷彿とさせるカラーリングの外装セットに加えて、アクラポビッチ製スリップオンやラリーシート、チェーンガイドなどがセットになっています。残念ながら、KYB製サスペンションや23Lタンクは日本での販売はありません。
やはりヨーロッパではラリーガチ勢が多いということなのでしょうね!