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イギリスで生まれ育ちインドに本拠地を移し、世界へと羽ばたいたロイヤルエンフィールド。長らく続いた「ブリット」メインから見事に脱却して、今では普通自動二輪免許で乗ることができるモデルからカフェレーサー、そしてスクランブラーやオフロードモデルまでをラインアップする一大勢力へと成長しました。
そんな、ロイヤルエンフィールドのブースで編集部が注目したのは3台のニューモデルです。
最注目のニューモデルは「ブリット350」
最注目モデルは、2024年3月15日に発売が開始されたばかりのニューモデル「ブリット350」で間違いないでしょう。
「ブリット350」というモデル名は古くからのエンフィールド・ファンには懐かしく響くはず。90年に渡る伝統を継承しつつ、新たな「ブリット350」が アップグレードされたエンジンと変わらぬスピリットを持って復活を遂げたわけです。
ご説明くださったのは、ロイヤルエンフィールド・ブースのトークショーなどで司会を務めていた、モーターサイクルジャーナリストの河野正士さん(以下:河野さん)。
「ロイヤルエンフィールドには普通自動二輪免許で乗れるモデルが豊富にラインアップされています。定番のオーソドックスなモデル「クラシック350」、カスタムバイクのようにスタイリッシュな「ハンター350」、それとクルーザーの「メテオ350」です。
新たに加わる「ブリット350」は、それらよりも重厚に、そして“ブリット”の正統な継承者として丁寧に仕上げられています」
350cc空冷単気筒エンジンのほか、スチール製フレームや機能パーツといった基本構成は「クラシック350」と共通ですが、ディテールに「ブリット350」専用品が採用されています。
「例えばガソリンタンクのゴールドのラインをご覧ください。これは職人による手書きです!だから近くから見ると刷毛目が見えるものもあります。それも「ブリット350」の味であると言えます。
また、豪華なタンクバッヂも「ブリット350」だけの装備です」(河野さん)
このタンデムライダーにも優しそうなシートもまた「ブリット350」の専用品。また、写真では少々わかりにくいですが、リアフェンダーは「クラシック350」より浅いショートタイプが採用されています。
「このクラシカルな雰囲気を漂わせているフロントフェイスも「ブリット350」の魅力です。ヘッドライトの横に搭載しているのはパイロットランプで、通称「タイガーアイ」。1954年モデルから受け継がれているんですよ。
エンジンの基本構成は他の350ccモデルと共通ですが、ロイヤルエンフィールドのエンジニアは味付けが上手くて、まったくの別物に仕上げてあります。
低回転域ではユルい感じなのですが、慣性力が増してくるとスッと進む独特の乗り味を楽しめます」
車両本体価格は69万4,100円(税込)からとリーズナブル!気になる入荷予定は2024年8月とのことです。
新しい「ヒマラヤ450」の奥深さを知ってほしい!
続いて河野さんが解説してくださったのは新しくなった「ヒマラヤ450」です。
「この「ヒマラヤ450」はアドベンチャースポーツモデルとは少し違うんです。日本人が夏に北海道を走るように、インド人は長期休暇にはヒマラヤをバイクで走ります。「ヒマラヤ」はそのために開発した特別な車両なんですよ。
だからヨーロッパ的なアドベンチャースポーツモデルではなく、過酷なオフロードを自分の速さで着々と進んでいく……そんなモデルに仕上げてあります。
日本人にとっては、「セロー」は特別なスペックではないのに特別なオフロードバイクですよね?それと同じように新しい「ヒマラヤ450」は奥深いモデルなんですよ」
「ヒマラヤ450」は新型のシェルパ450水冷エンジンを搭載しています。
「新エンジンよりも注目して欲しいのは、新たにライドバイワイヤを搭載したことです。私が知っている範囲でも2~3年は開発していたはずです。それを遂に投入してきたということは、信頼性に自信が持てたということでしょう」(河野さん)
「ヒマラヤ450」は2024年7月に入荷予定とのこと。その奥深い世界をぜひ乗って体験してみたいものです!
「ショットガン650」はカスタムカルチャーから生まれたモデル!
最後にご紹介するニューモデルは「ショットガン650」。河野さんによると、「ショットガン650」はカスタムカルチャーからインスピレーションを得たモデルなのだとか。言われてみると確かに、素のままでも十分に良い感じではありますが、シンプルを極めた車体構成&シルエットはカスタムすると生きてくる気がします。
「ショットガン650」は2024年8月入荷予定とのことですので、こちらも到着まで今しばらくお待ちください。
東京モーターサイクルショー2024のロイヤルエンフィールド・ブースからは、2024年夏に市販予定のニューモデル3台をお届けしました!それぞれに異なる魅力を備えたニューモデルでしたね。