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「東京モーターサイクルショー2023」で数々の電動バイクが注目を集めていましたが、その中でも「エネルジカ」のブースが一際目立っていたのではないでしょうか。世界最高峰の電動バイクがいよいよ日本でも本格稼働するようです!
イタリア生まれのエネルジカは世界最高峰の電動バイク!
前回の東京モーターサイクルショーで日本初上陸を果たしていた、イタリアが誇る世界最高峰の電動バイクメーカーであるエネルジカ。日本上陸2年目を迎えた今回は、ご覧のようなプレミアムな電動バイクに相応しいブースサイズとレイアウトで出展されていました。
説明してくださったのは日本の正規代理店エスターのエグゼクティブマネージャー鈴木茂人さんです。
日本初上陸から1年が過ぎ、コロナ禍が落ち着いてきたことで、いよいよ体制が整ってきました。この1年間を無駄に過ごしてきたわけではなく、この「ESSEESEE 9(エスエス9)」を1年間みっちり乗り込んで、メーカーや車両の特徴を把握できました。
エネルジカはエミリア・ロマーニャ州モデナに本拠地を置くEVバイク専業メーカーです。F-1に使われる技術やデータを元に生産されており、FIM Enel Moto E World Cupで走ることができる唯一の電動バイクです。だからパフォーマンスは折り紙付きと言って良いでしょう。
またバッテリーに一般的なリチウムイオン電池ではなくリチウムポリマー電池を採用しているのもエネルジカの特徴。優しく充電できるから劣化しにくく、もちろん急速充電にも対応します」
エネルジカ「ESSEESSE9(エスエス9)」はツーリングも楽しめる実用性を誇る!
鈴木さんが「1年間を無駄にしなかった」とおっしゃったのは、その間この「エスエス9」をじっくり乗り込むことができたからです。
後程ご説明する世界最高峰の性能を誇る電動バイクである「EGO」とは異なり、この「エスエス9」はクラシックなイタリアンスタイルを現代流にアレンジしたストリートモデルです。最高出力は80kw、最大トルクは200Nm、そして航続距離は420kmを誇ります。特筆すべきは充電性能で、急速充電で30〜40分、普通充電では7〜8時間です。
私が1年間乗った感触として、パフォーマンスは申し分ありませんし、例えば航続距離についてはカタログ数値に近い値が出ています。高速道路の長距離移動を続けると回生ブレーキを活用しにくいので航続距離は短くなりますが、それでも多少気を使えばツーリングもお楽しみいただけるレベルに仕上がっています。
シート下には普通充電と急速充電のポートを装備していますから、充電作業は簡単です。急速充電の性能が極めて高いので、例えばサービスエリアで休憩しながら充電する、という形でストレスなくツーリングをお楽しみいただけますよ。
と教えてくださいました。
エネルジカ「EGO」は世界最高峰のパフォーマンスを誇る!
エネルジカのフラッグシップモデルが「EGO」。2013年のEICMA(ミラノショー)で公開されましたので、ちょうど10周年を迎えたことになります。サーキットで得られたノウハウのフィードバックを前提に、日常使用における機能についてはヨーロッパでテストが行われました。最高出力は126kW、最大トルクは215Nm、最高速度は240km/hと、市販電動バイク最高峰の性能を誇ります。
スタイリングは見た通りスパルタンな外装部品で構成されており、サーキットユースに近いモデルとなっておりますが、環境はもちろん、乗り手にも優しい装備も備えています。
フロントサスペンションはマルゾッキ製43mmの倒立タイプをチョイス。イタリア製品です。!リバウンド、スプリングプリロード、コンプレッションダンピングの調整が可能です。
前ブレーキは330mmダブルフローティング ディスク+4 ピストンラジアルキャリパーの組み合わせ。もちろんイタリア製品のブレンボが組み合わされています。
リアのモノショックはBitubo製品。またまたイタリア製品を採用しています!
リヤブレーキはブレンボの240mmシングル ディスク+2ピストンキャリパーを組み合わせており、ハイパフォーマンスに見合ったストッピングパワーを確保しています。
世界最高峰の電動バイクの名に恥じぬよう、お客様とお互いに顔を見ながら販売できるよう、全国に販売店網を構築して来ました。コロナが落ち着いたことで車両の入荷も安定してきました。ご興味を持たれ方は是非、販売店にお問い合わせ頂けたらと思います。
と鈴木さんは語ってくださいました。
パフォーマンスだけでなく急速充電性能も高いエネルジカの電動バイク。とても魅力的だと感じましたが、皆さんはどう思いましたか?