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クラシック・スクーターと言えば、どうしたって”Vespa”や”Lambretta”を思い浮かべる方が多いかと思います。
なのですが……
https://forride.jp/car/subaru-engine
過去にこんな記事でサラっとご紹介しましたが、実は国産でもクラシック・スクーターと呼ぶべき車両があります。その筆頭がスバルが製造していた「ラビット」です。
そしてもう一つ、国産クラシック・スクーターの双璧を成すモデルとして、三菱が製造していた「シルバーピジョン」をあげることができます。
「シルバーピジョン」は国産クラシック・スクーター!
コチラが、その三菱「シルバーピジョン」!製造社を三菱としましたが、厳密には中日本重工業名古屋製作所の製品。同社が後に、三菱重工業へと名称が変更された経緯があります。
製造開始は1946年という、まさに終戦直後。エンジンは総排気量112ccの空冷2ストローク単気筒。前後リジッドという極めて簡素な車体構成でした。
その後、徐々に排気量が拡大され、また前後にサスペンションを装備するなど、時代に即してアップデートされつつ、庶民の足が軽自動車に引き継がれるなか、1963年モデルを最後に生産が終了されました。
物不足だった終戦直後から日本人の生活を支えた国産クラシック・スクーター。それが「シルバーピジョン」です。
シルバーピジョンを見にトヨタ博物館に行こう!
そんな「シルバーピジョン」が展示されるイベント「MOTOR PANIC -まつやまたかしイラスト展」が、10月14日(土)~2018年1月28日(日)まで、トヨタ博物館にて開催されます。
まつやま氏は、2011年より”世界の街を走る車”をテーマとした「MOTOR PANIC」シリーズを制作しており、これまでに4作品が公開されています。本イラスト展ではトヨタ博物館が特別に制作依頼していた3作品(ロンドン、ベルリン、イタリア)が完成したことを受け、すでに公開されている4点とあわせて、描かれた車とともに一堂に展示されます。
展示車両は、上掲の「シルバーピジョン」のほか、ココに掲載した6台。
- サンビーム グランプリ(1922年・英)
- フォルクスワーゲン タイプ60(1942年・独)
- トヨタ SG型トラック(1953年・日)
- シボレー インパラ(1959年・米)
- フィアット ヌォーヴァ500L(1972年・伊)
- シトロエン DS19(1958年・仏)
という豪華ラインアップ!都市を描いたイラストにマッチングさせるべく、各国を代表する車両が用意されている模様です。
まつやま氏は、トヨタ博物館25周年(2014年)を記念したオリジナルイラスト「物語る博物館へ」も制作したイラストレーターです。氏の作品は、世界の名所を舞台として、街を行きかうたくさんの人々とともに、新旧さまざまな車を多彩な色づかいで華やかに楽しく表現し、クラシックカーに興味のある方はもちろん、幅広い方に親しみやすく楽しめます。
関連イベントとして、会場内でのライブペイントや、当館スタッフを交えてのギャラリートークを実施。また、珈琲を楽しみながらクルマとイラストについて語り合う大人のためのトークイベントも開催されるそうです。
この秋、素敵なイラストと「シルバーピジョン」に会いに、ツーリングやドライブがてら、トヨタ博物館を訪れてみては如何でしょうか?