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トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

そうだ、今日は宇都宮まで餃子を食べに行こう!そう決めた朝の天気予報は残念ながら曇り時々雨だったが、この日しか予定が空いていない。

ナビアプリで調べたら高速道路を利用して約2時間半、片道約130kmの行程。

普段なら、こんなきわどい天気の日にバイクで走行するのは少し憂鬱になるものだが、今日の相棒が走行安定性に優れた「トリシティ300」だと思うと、なんだか気持ちが軽くなる。

レインスーツを携えて、予定通り東京から栃木県宇都宮市まで、突発的な日帰りソロツーリングを決行した。

 

雨降って地固まる、ならぬ、雨降ってわかる前二輪の恩恵!

トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

高速走行は、前二輪のタイヤハウスが両足の前にあり、足を投げ出すようなポジションはとれないが、180cmの筆者でも決して窮屈に感じることはなく、リラックスして宇都宮までの走行が楽しめた。

燃費を計測してみたら26km/L燃料タンク容量が13Lなので、ノンストップで走行したら300km以上は航続できそうだったが、走行による疲労を考慮して途中で一度休憩した。

画像は休憩中のトリシティ。新機構のスタンディングアシストとパーキングブレーキによって、まるで独りで立っているかのような姿を見て、なんとも可愛いと思ったのは私だけだろうか。

※車両単独で完全に自立するシステムでは無いため、写真のような使い方は本当はNGなのでご注意を!

LMWテクノロジーが初めて採用されたトリシティ125が発売された当時、よく言われたのが「前一輪と変わらぬ操縦感覚」だ。前二輪であることによって操縦性が悪くなるかと思いきや、普通の二輪車と遜色ないほど扱いやすいじゃないか!という意味合いなのだが、今回のツーリングで、やはり前二輪なんだなと強く感じる瞬間があった。

車体がバンク(傾いている)状態でカーブに進入すると、通常の二輪車であれば少し緊張する。しかし、それがトリシティ300の場合は、左右どちらに傾こうがほとんど緊張することはない。直進安定性だけではなく、コーナリングでも前二輪のありがたさ=疲労の軽減を感じ、大型バイクにも引けを取らない大柄な車体の分、安心感が増幅されているのかもしれない。

また、車体を倒しこんでも不安になることが少ないから、さらに攻めようと思うのではなく、逆にゆったりとコーナーを曲がろうという気持ちになるから面白い。

 

トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

今回の弾丸ツアーは雨天だったおかげで、スマートキーシステムのありがたさも実感した。いちいち手袋のまま鍵をポケットから出し入れしなくてもオンオフができ、特に雨天時にレインスーツを着用していたらなおさらだ。もちろん鍵穴が無いのでイタズラの心配もない。

やはり、コミューターは頻繁に気兼ねなく使えるということに意義があるのだから、乗り降りの際に手間が減るのは実に喜ばしい。ちなみに電源ON/OFFのほか、エンジン始動/停止、トランクスペースのロック解除、フューエルリッドロック解除などがメインスイッチの操作で可能となっている。

さらに、どかっと荷物を入れられるシート下トランクの収納量(45L)も重宝する。

 

いざ餃子の街へ!

トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

総務省の家計調査によると、宇都宮市における1世帯当たりの年間「餃子」購入額は2010 年まで15年連続日本一、2013 年、2017年、2019年も再び日本一の座を獲得している。また、毎年11月には、宇都宮市内の餃子専門店(約90店舗)などが加盟する宇都宮餃子会による「宇都宮餃子祭り」が開催され、2日間で約15万人以上もの動員がある。

餃子の消費額は、これまで浜松と宇都宮が毎年日本一を争っていたが、なんと今年は宮崎市が食い込んできた。ヒートアップする”餃子バトル”にさきがけ、まずは元祖餃子の街である宇都宮に行き、本場の餃子を食べてみよう。目標4軒!

これが、突発的に宇都宮まで弾丸ツアーに出かけようと思ったきっかけだ。

 

なんと!宇都宮駅の近くに4時間無料の駐輪場が!

トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

バイクで知らない土地へ行くと、やはり心配になるのはバイクの駐輪場があるかどうかだ。今回の目的地である宇都宮でも、餃子店の近くに駐輪することができ、かつ安心して食事を楽しむことに集中できるかが問題だった。

しかし、何の下調べもせず思いつきで決行した弾丸ツアーだけに、駐輪場は宇都宮駅西口周辺に到着した後で探す必要があった。駅を目の前にし、適当に西側へ50mほど進んでみたら、何といきなり4時間無料の駐輪場を発見!4時間もあれば餃子道場破りも十分だ!

 

トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

駐輪場へ進入しようとすると、管理スタッフに入り口で急に呼び止められた。何か手順を間違えたかと思い、近づいてくる管理スタッフにビクビクしていると、入場時間が書かれた紙をシールドに洗濯バサミで留められただけで、怒られるわけではなかった。冷静になって考えてみれば、有人監視なので非常に安心の駐輪場だと言える。

閑話休題、バイクの重さを感じるのは、やはりエンジンを切ってからの押し歩きだ。

こんな時、トリシティ300に与えられた新機構のスタンディングアシストが役に立つ。まっすぐにしたトリシティ300をスイッチ一つで直立に安定させれば、立ちごけの心配もなく、バイクの移動もずいぶんと神経を使わずに移動できる。

トリシティ300の車体サイズは大柄かつ前二輪ということもあり、一般的な駐輪場の枠内に停められるのかという懸念があったが、今回駐めた駐輪場には枠が定められていなかったので心配には及ばなかった。

 

モダンな「芭莉龍」の餃子はインパクトあり

トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

宇都宮では、4軒の餃子専門店で餃子を食したが、どの店も餃子だけ頼めば、350円程度で一皿5~6個食べることができ、お財布にも優しい。多少の焼き時間はかかるものの、それでも提供までに10分かかることはないため、苛立つこともない。

 

トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

なかでも印象に残っているのが、3軒目に入店した、宇都宮駅西口の駅ビル内にある芭莉龍(バリロン)だ。比較的最近オープンしたらしく、中華料理店特有の脂っぽさを感じさせない小綺麗な店内だ。ここの餃子はニンニク不使用とのことで期待薄だったが、一口食べてみた感想としては、ゴロゴロの肉と少し厚めの皮で、しっかりと味を楽しめる絶品餃子だった。また、ひとつひとつが大ぶりで食べ応えがあり、余計な香辛料も入っていないため、シンプルなうま味が十分に感じられ、満足度も高かった。

サービスエリアで食べた事のない見知らぬ餃子を買うのはもうやめて、自分好みの餃子を探し、見つけたら迷わずそのお店のお土産も買っていこう。

 

全ライダー待望のスタンディングアシスト!

トリシティ300がツーリングに最強な理由とは?【東京〜宇都宮:弾丸ツアー】

車速10㎞/h以下、スロットル全閉、エンジン回転数2,000rpm以下という条件で、スタンディングアシストが作動可能となる。

赤信号が見えて減速し、上記条件を満たした状態になると画像のようにメーター上部のランプが点滅する。停車後、左側のハンドルスイッチでスタンディングアシストを作動させると車体が傾くのを抑えてくれるため、信号待ちで車体を支えるのが非常に楽になる。こういったストレスから解放されるのがこの機構のありがたいところだ。また、傾斜地での停車や押し歩き時の利用としてだけでも十分に価値を感じる機能だ。

 

ツーリングは疲れるという認識を改めさせてくれたトリシティ300。一度決めたら気兼ねなく予定通り旅立てるトリシティ300。

そう、ツーリングに使う神経や体力消費を減らして、旅先での楽しみを広げたいと思う人には最強のマシンなのではないだろうか。

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