クルマやオートバイなどでは中古での売り買いは当たり前だが、国際線などに使っている大型の飛行機は、ある程度使ったらどうしてるんだろう? やっぱり中古市場なんかあって売りに出してるんだろうか。
という疑問に答えてくれるのがカリフォルニアのモハベ砂漠にある「モハベ・エアーアンドスペースポート」という飛行場。
なんとここは世界でも珍しい大型ジェット機の解体屋兼中古販売ショップなのだ。だから定期運航用の商業空港ではなく、航空関連会社や緊急医療用、テスト飛行用などの専用飛行場なのである。
元来、大型ジェット機はほとんどの航空会社が新品で購入し定期運航などに使用する。それぞれの会社や機体によって使用期間は違うが、長くて20年~25年、短いもので15年ぐらい使用すると新しい機体を購入する。そのときは当然クルマやオートバイと同じで、下取りに出したり中古で売ったりする。
ここに集められているのは下取った飛行機がほとんどで、使えるパーツを外したらその大半がスクラップにされ素材として再利用される。ただ、機体もエンジンもまだまだ十分使える飛行機は、中古としてそっくりそのまま売られていく。
ちなみに写真をよく見てほしい。いろんな航空会社のロゴマークが入ったまま置いてあるのだ! さながら、どこかの国際線の駐機場のように。なかにはまだまだ十分に現役で活躍できそうな「ボーイング747-400(B747-400)」までゴロゴロ置いてある。
なお、中古としてそのまま売りに出されるのは、ほとんどが貨物用のエアーカーゴ機や旅客機を改造してやはり貨物用にした機体だそうで、売値はB747-400で大体一機23億円ほどだそう。
宝くじが前後賞込みで当たっても、到底購入はできない。いや、その前に置き場と滑走路に困る…。
ジェット旅客機をつくる技術 エアバス機とボーイング機のつくり方の違いは?長い主翼や胴体はどうつくって…