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自動車のEV化が凄い勢いで進んでいますね。でもバイク好きの立場から言わせていただければ、「欲しいEVがない!」というのが現実ではないでしょうか。まだまだ普及期だから仕方ないのかもしれませんが、もう少し遊び心が欲しい気がします。
そんな風に感じていたところ、VW USのメディアサイトにVWのEVミニバン「ID. BUZZ」をベースにしたコンセプト車両が掲載されていました。それが遊び心に満ち溢れて魅力的でしたので、「ID. BUZZ」を復習しつつご紹介していきます。
ID. BUZZはミニバンEV!
こちらが今回の主役、VW「ID. BUZZ」=アイ・ディ・バズと読みます。VWのEVはID.シリーズとしてフルラインナップ化を目指してモデル数が増やされておりまして、この「ID. BUZZ」はミニバンEVです。
既にヨーロッパでは市販されており、日本では2024年末から発売されることが公式発表されました!
国産ミニバンの上級モデルと同等のボディサイズを誇り、全長4,712mm、全幅1,985mm、全高1,937mm、ホイールベース2,988mmと、なかなかのビッグサイズです。
写真はUS仕様ですが、このモデルはホワイトで統一されたクリーンな内装を採用。もちろん3列シートですが、3列目のゆったり感が半端ないですね!
2列目と3列目を倒せば、これだけ広いスペースを確保できます。使い方は自由であり、それは「ID. BUZZ」のイメージソースとなったかつてのVW「バス」を受け継いでいます。
VW「バス」というのは正しくは「タイプ2」と呼ばれるモデルたち。第二次世界大戦後、日本と同じく敗戦国となったドイツは物資が不足していました。そしてVWの工場内では「ビートル」をベースにした運搬車両を制作して使っていました。それを働くクルマとして市販したのが、その「タイプ2」となります。
この「タイプ2」は「ビートル」譲りの頑丈かつ粘り強いエンジンと車体、そしてスペース効率の高さから、人気モデルとなりました。
アメリカに渡ると、ヒッピー文化やアメリカ独自のカスタム文化と融合して、当時の「自由の象徴」ともなりました。
以後、モデルチェンジを繰り返しながらも、VWらしい質実剛健なワンボックスカーとして、グローバルに人気を博してきました。
写真はモデルチェンジ後の「レイトバス」と呼ばれるモデルです。
VW USが公開したID. BUZZベースのコンセプトカー2台!
最初にご紹介するのは「ID. BUZZ アクセサリーコンセプト」。なので、車両本体ではなく、アクセサリーが注目です。
ThuleキャップロックプラットフォームシステムとThule Board Shuttleアタッチメントを搭載。サーフボードやキャンプ道具などの運搬が可能となります。キャップロックにはアウトランドサイドオーニングが固定されていますから、快適なスペースを確保できます。
リヤのカーゴスペースにはEUを拠点とするQuquq製キッチンを搭載しています。
Ququq製モジュール式ユニットは2人用のベッドに変形できますので、これでキャンピングカーの出来上がりです!
「ID. BUZZ」はサーフィンにキャンプにと、大活躍してくれそうです!
もう1台のコンセプトカーは「ラブ・ジ・アース」アートカー。
キャンプには行かなくてもフェスがお好きな方もいらっしゃることでしょう。上述したとおり、VW「タイプ2」はLove&Peaceの象徴でした。それを受け継いだコンセプトカーが「ラブ・ジ・アース」なのです。
片仮名で「ラブアース」と描かれています!「ID. BUZZ」の大柄でノッペリしたボディはカスタムペイントを施すと、インパクトが絶大であることが分かります!
VW「ID. BUZZ」の日本発売は2024年末!
ということで今回はVW「ID. BUZZ」をご紹介しました。VWらしい質実剛健さと遊び心に溢れており、とても魅力的なEVだと思います。日本での発売は2024年末とのことですので、欲しい方、もう少し辛抱しましょう!