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ヤマハ発動機は、レトロな外観に最新技術が生み出すパフォーマンスをパッケージした「XSR900」と、創業60周年記念カラーをあしらった「XSR900」60th Anniversaryを発表し、2016年4月15日(金)から発売する。
「レトロなスタイルに最新テクノロジー」を併せ持つ
「XSR900」は、「The Performance Retro-ster」をコンセプトに開発されたモデルだ。現行のバイクのトレンドである「レトロなスタイルに最新テクノロジー」を併せ持つモデルとなっている。
こうしたコンセプトのモデルのことを、ヤマハでは「Sport Heritage bike(スポーツ・ヘリテイジ・バイク)」と呼ぶ。この「XSR900」は往年の名車「XS650」をトリビュートしたモデルで、なおかつ、デザインを担当したのは当サイトでも度々登場する「ローランドサンズデザイン」である。
ヤマハヨーロッパでは「FASTER SONS(父親を超えていく息子)」というコンセプトでデビューし、「XSR900」とともに「XSR700」がリリースされている。
シンプルなシルエットの中に独自の世界観を表現
「MT-09」に搭載されている最高出力110psの845cc水冷直列3気筒エンジンを搭載。TCS(トラクションコントロールシステム)やA&S(アシスト&スリッパー)クラッチ、ABSなどを装備し、高次元な走りを提供する。
ボディには、オーセンティックなイメージを強調するCMFG(カラー、マテリアル、フィニッシュ、グラフィック)デザインを積極的に織り込み、タンクカバーとリアフェンダーにはアルミプレス材、サイドカバーパネルとメーターブラケットには5mm厚アルミプレス材、フロントフェンダーブラケットとライトステーにはアルミ製ダイキャスト、タンク懸架ステーは鍛造アルミ材を採用するなど、金属が持つ素材感を強調しながら、シンプルなシルエットの中に独自の世界観を表現している。
カラーはマットグレーメタリック3(マットグレー)とグレーイッシュブルーメタリック4(ブルー)の2色が用意されており、価格は104万2,200円(税込)だ。
XSR900 60th Anniversaryは受注期間限定モデル
受注期間限定モデルである「XSR900 60th Anniversary」は、「XSR900」をベースに、イエロー&ブラックの”スピードブロック”柄を織り込んだアルミ製タンクカバーや、ゴールド仕上げのフォークアウターチューブ、ブラック塗装のヘッドランプケース、イエローのコイル採用リアサスペンションなどを採用している。
オーリンズに代表される高性能サスペンション的なスポーティーなイメージと、ケニーロバーツを彷彿させるレトロなカラーリングが絶妙にマッチしている。
なお、受注期間は2016年2月23日から9月末日までで、価格は「XSR900」よりもやや高い107万4,600円(税込)となっている。
“バイクに乗る楽しみ”を具現化したスペシャルな一台
「XS650」のトリビュート車で、ローランサンズデザインで、「MT-09」のエンジンを搭載したという「XSR900」。現代のライフスタイルにもマッチした、スポーツ・ヘリテイジ・バイクとして大注目の一台と言えるだろう。
XSR900のスペック
全長×全幅×全高:2,075×815×1,140mm
シート高:830mm
軸間距離:1,440mm
最低地上高:135mm
車両重量:195kg
原動機種類:水冷4ストローク DOHC4バルブ
気筒数配列:直列3気筒
総排気量:845 cc
内径×行程:78.0×59.0mm
最高出力: 81kW(110PS) / 9,000rpm
最大トルク: 88Nm(9.0 kgf・m) / 8,500rpm
燃料タンク容量: 14L
変速装置:常時噛合式6速リターン式
タイヤサイズ:F-120/70 ZR17M/C (58W) / R-180/55 ZR17M/C (73W)
制動装置形式:F-油圧式ダブルディスクブレーキ / R-油圧式シングルディスクブレーキ
カラー:マットグレーメタリック3(マットグレー)、グレーイッシュブルーメタリック4(ブルー) 、ライトレディッシュイエローソリッド1(イエロー ※限定色)
価格:XSR900が104万2,200 円、アニバーサリーモデルが107万4,600 円
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