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ライダーの皆さんは、電動アシスト自転車に乗ったことはありますか?電気の力でアシストしてくれるので、日本においては特に子供乗せ自転車やマウンテンバイクなどに搭載されています。
そんな電動アシスト自転車ですが、ヨーロッパではビジネスユースまたはパーソナルユースのシティコミューターとして利用が広がっていることはご存知の方も多いことでしょう。
S-Pedelecという新ジャンルは45km/hが可能!
こちらが今回ご紹介する、ヤマハがヨーロッパで発売を開始した2種類の電動アシスト自転車「Booster」と「Booster Easy」。注目は左のS-Pedelecクラスの電動アシスト自転車「Booster」です。
「Booster Easy」はPedelecと呼ばれるクラスに属する一般的な電動アシスト自転車で、免許・自賠責保険・保安部品・ヘルメット不要、連続定格出力は250W、速度25km/hになるとモーターによるアシストがゼロになる仕様です。
それに対し、S-Pedelecとは電動アシスト自転車の新しいクラスに属する「Booster」は、免許・自賠責保険・保安部品・ヘルメットが全て必要(義務)となりますが、連続定格出力が4kW、最高速度は45km/hまで許されるのです。そのため電動アシスト自転車でありながら、もはや電動バイクに近い利便性と機動力を誇ります。
ヤマハ「Booster」は航続距離110km!
まず「Booster」の特徴は、このエクステリア。これまでヤマハがヨーロッパで発売していた電動アシスト自転車は基本的に自転車寄りなデザインでしたが、「Booster」は電動バイクに寄せたデザインに仕上がっています。
パワートレインはヤマハお得意のPW-S2ドライブユニット。これが75Nmもの高トルクを発揮します。バッテリーは630Wh/36V/17.5Ah仕様を採用しています。
また、フレームはアルミ製で総重量はわずか36kg!これは電動アシスト自転車に近いスペックです。さらに前後タイヤは20インチサイズですが、4.00というファットタイヤを装備しており、走行安定性も高そうです。
ブレーキもモーターサイクル用ではありませんが前後ディスクが採用されていますのでストッピングパワーも充分でしょう。
それでいて航続距離は「Booster」で110km、「Booster Easy」に至っては120kmというのですから何とも頼もしい!
気になる価格は現時点では未公開ですが、この仕様で電動アシスト自転車の価格帯だったら……ゲームチェンジャーになる可能性を十分に秘めていますね!