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数あるバイクメーカーの中でも、独創的かつ芸術的なエンジン形状＆フレームワークに定評のあるドゥカティ。そんな秀麗なドゥカティのバイクたちはまた、カスタム欲をも掻き立てる不思議な魅力を持っています。
今回は、そんなドゥカティ社の人気ネイキッドモデル「モンスターS4R」をベースに、ズバ抜けてカッコいいカフェレーサーのカスタムを発見しましたのでご紹介したいと思います！
ドゥカティ「モンスターS4R」ってどんなバイク？
こちらがベースとなったドゥカティ「モンスターS4R」になります。モンスターといえば、このネイキッドスタイル。そして空冷のイメージが強いのですが、「モンスターS4R」は水冷エンジンを搭載しておりまして、2004年に発売が開始されたモデルです。最強のモンスターなんて言われていました。
そのエンジンですが、スーパーバイクに分類される「996」用水冷L型2気筒4バルブ「デスモクワドロ」996ccエンジンが搭載されております。それに合わせてスイングアームは片持ち式に変更されておりまして、とにかく走りをイメージした仕上がりでした。右2本出しマフラーは好みの分かれるところでしょう。
「モンスターS4R」ベースのカフェレーサー「Angolare S4R」
今回ご紹介するのは、そんな最強モンスターである「モンスターS4R」をベースにしたカフェレーサー、「Angolare S4R」。製作したのは、アメリカに本拠地を置くカフェレーサースタイルを得意とするカスタムバイクショップ「Benjie’s Care Racer」です。
唯一無二のモンスタースタイルを潔く捨て去り、ロングタンク＆シングルシート、低くセットされたセパレートハンドル、バックステップなどなど、見事なカフェレーサーに変身しております。
「Angolare S4R Project」のディテール
本モデルのハイライトとなるのは、フレーム加工と一品モノとして製作されたロングタンク＆シングルシートと言って良いでしょう。
まずフレームですが、ドゥカティの美しいトレリスフレームを活かすため、メインフレームは残しつつ、フレーム後部をオリジナルで製作しています。これは後述するロングタンク＆シングルシートを搭載するためでありますが、実に美しく仕上げられています。
そしてタンク＆シングルシートはモーターサイクルの表情を決める重要パーツです。アグレッシブなスタイルを獲得すべき、地平線に向かって伸びて行くようなイメージで製作したそうです。トレリスフレームが規定する視覚的なテーマを維持しながら、新しいアルミ製ガスタンクを形作りました。鋭く角張った角を付け、新しいサブフレームに合わせてタンクの底を作り、さらにニーグリップのために凹みを追加しています。
このガソリンタンクのラインに沿って設計されたのがシングルシート。シートパンを牛革で包み、「996」に見られるダブルスクエアテールライトに似たシングルスクエアテールライトを搭載しています。
足回りはフルストックですが、もう一つの注目ポイントは排気系です。ここではステンレス製オリジナルの排気系をセットアップしました。右2本出しから、1本はシート下にルーティングされ、もう1本は車体下から右側のフットペグを通して出す仕様に仕上げています。
Benjie’sのオリジナルパーツ群
残念ながら、今回ご紹介した「Angolera S4R Project」は一品モノとして製作されたものですが、Benjie’sでは、この空冷モンスター用のフルコンバージョンキットをはじめとして、幾つか古コンバージョンキットを販売しております。また、タンク＆シートをはじめとしたカスタムパーツも販売中なので、おうち時間にDIYでカスタムにチャレンジしてみるのも良いですね！
ドゥカティ「モンスター」系はノーマルのままでも充分格好いいですが、ここまで手を加えると、モンスターの良さに磨きが掛かります。中古市場では状態にもよりますが、約50万円前後から購入可能ですので、コツコツ自分でカスタムするもよし、バイクショップで一気に仕上げてもらってもいいですね。自分好みのバイクに仕上げて、楽しいバイクライフを満喫してください！
