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これまでにforRideで何度も紹介しているベトナムの個性溢れるカスタムショップ「Bandit9(バンディットナイン)」から、ソルトフラッツを駆けるランドスピードマシンのようでありながらSF映画に登場しそうな近未来型のモダンなコンプリートバイクが発表されました。
未だかつてない斬新なデザインのコンプリートバイク、もといアート作品をご紹介いたします!
エンジン以外は全て製作した驚異のコンプリートバイク「The Supermarine(スーパーマリン)」
バンディット9によって「The Supermarine(スーパーマリン)」と名付けられたこちらのマシン。言うなれば”近未来ランドスピードマシン”のような唯一無二のスタイリングに、見る者すべてが魅了されることでしょう。また、性能や機能もスーパーマリンを構築するうえで全て妥協なき追求がなされており、航空宇宙工学やロボット工学のエンジニアによって一から開発されたまったく新しいバイクなのです。
スーパーマリンは標準モデルかつレーススペックの「ステルスクラス」と、素材にカーボンとチタンを使用した上位車種の「カーボンクラス」の2モデルが用意されています。
それぞれの違いについては下記のスペックをご確認ください。
エンジン型式 | 水冷 並列2気筒 SOHC |
---|---|
排気量 | 900cc(1,200cc) |
最高出力 | 55.3kW/,500rpm(76.5kW/7,250rpm) |
最大トルク | 79.9N・m/3,800rpm(112.5N・m/4,250rpm) |
車両重量 | 216kg(190kg) |
全長×全幅×全高(mm) | 2,099×778×1,097 |
シート高(mm) | 809 |
変速機 | 5速(6速) |
最高速度(km) | 193(210) |
燃料タンク容量 | 12L |
燃費 | 4.1L/100km |
マフラー | ステンレス鋼(チタン) |
価格(税込) | ※バンディット9にお問い合わせください |
※()内はアップグレードをしたカーボンクラスの数値になります
ハイスペックな素材を用いて作られたフレーム
海をテーマに珊瑚礁から着想を得て製作された流線型フレームの素材には、ミサイルや宇宙船にも用いられる7075アルミニウム合金(超々ジュラルミン)が採用されています。なお、7075アルミニウム合金は、アルミ材料の中でも最も高強度かつ軽量な素材です。
また、乗り心地やコントロールを左右するサスペンションには、ステルスクラスがナイトロン製、カーボンクラスがオーリンズ製がセットされます。
印象的なフォルムのカウルはエアロダイナミクスに基づき一から設計したもので、海面を跳躍するエイの曲線をヒントにデザインされています。
視覚的効果もしかり、風洞が直線での空気の流れを生み出し、ダウンフォースを最大化させ最高速度を引き上げる重要なポイントになります。サーキットでのラップタイムを短縮させるのであれば、ABS樹脂からカーボンクラスにアップグレードすることをオススメします。
気になるエンジンは…
フロント側からだとカウルに隠れて見えませんが、エンジンにはトライアンフ製の水冷SOHC並列ツインが採用されており、ステルスクラスは排気量900cc、カーボンクラスにアップグレードすると排気量1,200ccになります。クランクケース上部から覗く2本のリバースコーンサイレンサーも非常に独創的な取り回しです。
ストッピングパワーには信頼と実績のブレンボ製4ピストンが標準装備されており、カーボンクラスにはベルリンガー製エアロテック6ピストンが採用されています。
保安部品等が未装着であるため、残念ながら日本での公道走行は不可(それ以前に登録の心配も…)ですが、バンディット9によって一から設計・製作された構成パーツが400を超える「The Supermarine(スーパーマリン)」は、もはや芸術作品と呼ぶにふさわしく、世界中のモーターサイクルフリークからオーダーが殺到することでしょう。
独創的なセンスと圧倒的な技術力の高さを有するバンディット9の動向から今後も目が離せません。