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最近ビューエルが復活するというニュースで業界が賑わいましたね。2024年までに10モデルものラインナップを取り揃えると意気込むビューエル、大変楽しみです。
今回ご紹介するのは、そんなビューエルがかつての破産前に遺したスーパースポーツの112gRを、懐かしの80年代レーサーレプリカ・インスパイアしたカスタムバイクです。
Buell 1125R Retro Racer by Lys Motorcycles
角ばったお尻に丸く膨らんだフェアリング、シルバーグレーの身体に並んだビス止めの無骨さはまるで航空機のようです。
このカスタムバイクを手掛けたのは、前回ご紹介したCBX1000ネイキッドレーサーカスタム
を手掛けたフランスのLys Motorcycles。やはり光るセンスがありますね!
ちなみに使用されているフェアリングはオリジナルのものではなく、87年型のスズキGSX750の上半分です。よく見るとスクリーンは上部がトリミングされ、あくまでエッセンスとして残っています。
そこにフィルター付けるの!? 自家製タンクのなせるワザ
今回注目したいのはこのタンク上部に付けられたK&N製フィルター。前代未聞の芸当を可能にさせたのは、オリジナルのエアクリーナーボックス内臓型タンクです。
実現させるのには相当な苦労が伴ったそうですが、その分これ以上ないくらいの個性を手に入れることができました。
如実に残るビューエルの面影
まるでスイングアームが2つつながったかのような独特なフレームは、ビューエル1125Rからそのまま残しています。特徴的な足回りもそのままですね。
ビルダーのDimitri氏曰く、フレーム、フォーク、ホイール、スイングアームをそのまま残した理由は単純にそれ以外のパーツが気に入らなかったからだそうです。
ハンドメイド感がひそかに漂うエグゾーストがまるでAKIRAやマッドマックスのような世界観を醸し出しています。
USVレーシング製のトップクランプを採用することで、車体をわずかながらに前傾にすることもできました。
見た目相応に手がかかったカスタムバイクでしたね、ただでさえ個性が強いビューエルがさらにクセを携えて舞い戻った非常に見ごたえのある作品です。
それにしても、別バイクのフェアリングを移植する発想はなかった……もしガレージに数台バイクをお持ちの方がいたら、すこし冒険してみるのも楽しいかもしれませんね。