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フォーライドで度々ご紹介しているドイツのカスタムショップ「Diamond Atelier(ダイアモンド・アトリエ)」が、ヤマハのベストセラーモデル「XSR900」をベースに、近未来感のあるオンリーワンなカフェレーサーを製作しました。
日本人が製作するカスタムスタイルとは一線を画する、ヨーロピアンのエッセンスが効いた至極の作品をご覧いただきましょう!
ベースはヤマハ「XSR900」
今回カスタムされたベース車は2017年モデルのヤマハ「XSR900 ABS」です。
XSR900は2016年に登場し、グッドデザイン賞を受賞するほど多くのバイカーから人気を集めたモデルです。コンセプトは「The Performance Retroster(ザ・パフォーマンス・レトロスター)」を掲げ、スポーティーかつネオレトロなデザインが日本のみならず海外でも大きな話題を呼び、現在でもラインアップに並ぶベストセラーモデルです。
エンジン型式 | 水冷 4ストローク DOHC 直列3気筒 |
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排気量 | 845cc |
最高出力 | 81kW/ 9,000rpm |
最大トルク | 88Nm / 8,500rpm |
車両重量 | 195kg |
全長×全幅×全高(mm) | 2,075×1,140×815 |
最低地上高(mm) | 135 |
シート高(mm) | 830 |
変速機 | 6速リターン式 |
燃料タンク容量 | 14L |
タイヤサイズ | 前: 120/70ZR17M/C、後:180/55ZR17M/C |
価格(税込) | 104万2,200円 |
イオンは型破りなカフェレーサースタイル
ご覧の通り、ダイアモンド・アトリエの手にかかれば、ネオレトロフォルムのXSR900がモダンなカフェレーサーへと生まれ変わりました!
こちらのカスタムマシンは「Æon(イオン)」と名付けられ、オランダの時計メーカー「TWスチール」のために製作されたものです。時間の都合上、フレームの製作はKRTフレームワークに依頼していますが、それ以外は同店が製作しており、ほとんどが手作業によるワンオフで仕上げられています。
タンクやシート下がガラ空きになっている理由は、ムーブメントが丸見えになった機械式時計をインスパイアしたもので、2次エアシステムやABSポンプ、電子機器類を可能な限り再調整することで実現したものです。それにしても格好良いですね!
イオンのディテール
本来ヘッドライトが取り付けられているポイントは開閉式のフロントパネルに変更され、中にはTWスチール製の時計が埋め込まれています。このような遊び心溢れるギミックはカスタムフリークにはたまりませんね!
そして、このマシンの1番の見どころはエッジの効いたガソリンタンクでしょう!リベットや形状などのギミックに関しては「TRA kyoto」や「リバティーウォーク」の作品からヒントを得たもので、このデザインを実現するためにハーネスを極限まで削ぎ落し、バッテリーはリチウムイオン電池に交換しています。
また、ガソリン容量はたったの3リットル(純正は14L)しか入りませんが、ビルダー曰く「ガソリンスタンドから次のガソリンスタンドに行くには十分な容量」とのこと。
中央に大きな空洞を設けることで、本来見えることのないフューエルインジェクションや装着されたK&Nフィルターが丸見えになり、メカニカルな雰囲気を放っています。
バックステップはGilles製に換装し、リアのマスターシリンダーは信頼のおけるブレンボ製を採用。マフラーはスーパースポーツバイクからネオレトロバイクなどから人気を博している「SC PROJECT」を装着することで、歯切れの良い心地いいサウンドを響かせます。
イオンはトップビルダーならではのアーティスティックな作品
走る芸術作品と言っても過言ではないほど、洗練されたデザインが美しいイオンは、ヨーロッパのトップビルダーならではのアイデアとセンスが凝縮したユニークなカスタムマシンですね!
ダイアモンド・アトリエでは他にも個性豊かなカスタムマシンがあるので、少しでも気になった方はカスタムの参考に公式サイトをご覧ください!