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ドゥカティ「XDiavel」は2010年秋のミラノショーにて公式発表された、ロー&ロングな、それでいてスポーティなクルーザーです。
ノーマルでもオリジナリティ溢れる「XDiavel」をベルギーの世界的ビルダーがカスタムしたところ、劇的にカッコよく、オリジナリティ溢れる車両に進化しています。
カスタムを手掛けたのはドイツの”Krugger”
今回カスタムを手掛けたのはベルギーの人気ビルダー”Krugger”。当サイトでは過去に、同社が製作したヤマハ「SR400」カフェレーサーを紹介しています。
往年の名車「TZ」をモチーフにしつつスーパーチャージャーを搭載した、速さと懐かしさを融合させた見事なカフェレーサーでした。
「XDiavel」とは?
もう一つ前置き。ベース車両についても簡単にご説明しておきます。
コチラがベース車両の「XDiavel」。スーパースポーツのイメージが強いドゥカティらしからぬ、ロー&ロングなシルエットを有するクルーザーです。が、その外観とは裏腹に、強烈なスーパーバイク系エンジンを搭載しています!
その強烈なパワーを持つエンジンと、低いシート高によるイージーなポジションが相まって、その扱いやすさは同社ラインアップにあって群を抜いていると言えましょう。
Krugger Thiverval
そしてコチラが”Krugger”が今回手掛けたカスタム車両「Thiverval」。ご覧のとおりクルーザーイメージは完全に消し去られ、ドラッグレーサー的、あるいはカフェレーサー的に仕上げられています。
ちなみに「Thiverval」という車名はパリ郊外の小さなレーストラックの名称であり、本車両がお披露目されたイベント開催地です。
見事に変身した「Thivarval」ですが、その最大の特徴は外装一式。
「XDiavel」のイメージカラーであるブラックを踏襲しつつ、シルバーをアクセントカラーにセレクト。直線的なシルエットを描くタンク&シートを搭載しています。
そのうえで「XDiavel」自慢の美しいトレリスフレームを加工してエンジン自体を見せることで、「Thiverval」の個性であるメカメカしさを強調しています。
エンジン本体はノーマルのままです。
アウターチューブがブラックアウトされた倒立フォークやブレーキ&ホイールといった足回り一式はノーマルのまま。
また「XDiavel」の個性の一つであるヘッドライト本体もノーマルを維持されています。
一方で、シートとその周辺を含めたリア一式は、実に手の込んだ仕組みになっています。
リアフレームがオリジナルで製作されておりまして……
その上には、こうして見ると一般的なシングルシートが鎮座しているですが……
シングルシートカウルの後部にはテールライトがビルトインされています。
その下部には排気系が見事に取り回されているのです!
ライディングポジションはカフェレーサー的!
こちらが「Thiverval」の製作者、”Krugger”を主宰する”Fred Krugger”さん+ワンコ。
本車両はドゥカティ本社から車両を提供され、ベルギーで開催されたイベントに出品すべく製作された、プロモーション用のカスタム車両なのでした。
ということで、ショーバイクに有り勝ちなドンガラでは決してなく、ご覧のようにカフェレーサー的にライディングも楽しめるのだとか。
先日生産中止が発表されたヤマハ「VMAX」を思い出させてくれる、マッシブで美しいカスタムバイクですね!日本でも見てみたいものです。