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アメリカはニューヨークにあるバイクの博物館「Motorcyclepedia Museum(モーターサイクルペディア・ミュージアム)」。ここには、歴史的なバイクが数多く所蔵されているのですが、特に貴重なバイクを発見いたしましたのでご紹介いたします。
奇抜すぎるチャリオット風バイク
「Cherry It」と名付けられたこちらのバイクは、以前『どうやって操作してるの!? 馬車のように鉄馬(ハーレー)をあやつるオトコ!』でご紹介した、古代ギリシャ時代の戦車「チャリオット」のような奇抜な風貌に、思わず目を奪われてしまうでしょう。
カスタムベースは、当時ハーレー・ダビッドソンがサイドバルブエンジンを採用し製造していたトライク「servi-car(サービカー)」をベースに、エンジンをパンヘッドに載せ替えたモノで、レストアマンであるTom Owejan氏が3年の歳月をかけて走れるように復元したのだそう。
ちなみにこちらが当時のサービカーですが、もはや全然別物に見えますね。
巨匠2人の合作!
そして、何を隠そうこちらのバイクは、以前『ハーレーカスタム界のパイオニア!アーレン・ネスが2分で学べる!!』でご紹介した、アーレン・ネス氏と、『“ラットフィンク”の生みの親”エド・ロス”を3分で知る(1/3)【ビルダー時代編】』でご紹介したローブロー界の立役者エド・ロスの合作なのです!
それでは早速、この奇抜なバイクの走る勇姿をご覧ください。
どうやらスターター類は付いていないようで、オートクランキングモーターを使用して始動させているあたりに、アメリカっぽさを感じます。
※スターター名に誤植がありました。謹んで訂正いたしますとともに、お客様及び関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
いかがだったでしょうか。「天才たちの作り上げるバイクには、今も昔も真似できないオーラを放っている」と、興奮しながら記事を書きましたが、2人の巨匠に全く興味が無い方には、爆笑確定のバイクだと思います。しかし、声を大にして言いたい「本来はとても歴史的に貴重なバイクなのです!」と。(乗りたいかどうかは別ですが…)
是非とも一度でいいから実際に見てみたいものです。
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■どうやって操作してるの!? 馬車のように鉄馬(ハーレー)をあやつるオトコ!
参考 – Motorcyclepedia Museum、
画像 – Flickr : order_242