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イタリアのアンコーナにあるカスタムバイクショップのFMW Motorcyclesが製作したカスタムバイクにMETAL SLUGと呼ばれるものがあります。カフェレーサータイプのバイクですが、NortonのCommando 961をベースにしているという、結構レアな作品です。メーカーについても少し触れつつ、このカフェレーサーバイクを見ていきたいと思います。
ベース車両のNorton Commando 961について
FMW Motorcycles METAL SLUGのベース車両であるNorton Commando 961、初めて名前を聞く方もいらっしゃるのではないでしょうか。Nortonというイギリスのバイクメーカーで、19世紀から存在している歴史の長いメーカーです。倒産や合併なども幾度か経験していますが、現在も残っています。
Commando 961はNortonの現行ラインアップを支えており、Mk I、MK II、50th Anniversaryの3モデルに大きく分けられています。今回のベース車両がどのモデルかは不明ですが、他のバイクメーカーにはないデザイン性やブランドとしての付加価値などが、魅力的な要素です。
生き物のようなフォルムを持つカスタムバイク
これがMETAL SLUGの写真です。ひと目見ただけで、生き物のようなフォルムを持ち、あたかも生きているのではないかと感じさせるカスタムバイクとなっています。
タンクからシートを経てリアテールに至るまでのラインが機械らしくない波打つような婉曲のついたものとなっていて、フレームも同じような形状をしているのです。四足歩行の動物、例えば犬では喜怒哀楽を背中を丸埋めて表現することもありますが、その時の似たものを感じさせます。
リアから見るとこのようなフォルムです。タンクに始まりサイドパネルなども丸みを持たされているのも、上述したイメージの一要因になっていると言えるでしょう。
なお、樹脂製のパーツを全てアルミ製のものへと交換されています。
FMW Motorcyclesのエンブレムが大きく描かれたアルミタンク
動物的な丸みを帯びた燃料タンクはハンドメイドで製作されています。そして何よりも前方部分に描かれているFMW Motorcyclesのエンブレムが、エレガントさとカスタムバイクとしてのオリジナリティをMETAL SLUGに付与しているのです。
前方から後方へ絞っていくような燃料タンクの形を形成し、そこからシンプルでスマートかつ高級感のあるシートが登場します。
燃料タンクからリア・テールにかけて、なおかつサイドパネルにも統一して引かれているゴールドとネイビーのラインが全体のデザインに統一感を与え、高級感をさりげなく演出している点にも注目です。Nortonのシンボルカラーなだけあって、やはり馴染みますね。
メーター類やエキゾーストにも魅力がいっぱい
Accossato社のスーパーバイク・ハーフ・ハンドルレバー(セパハン)が採用されています。シングルメーターでハンドル周りもスッキリ、メーターが存在感を強いです。
排気系パーツはArtisan社の 2 in 1 タイプを採用し、FMW Motorcyclesのオリジナルタイプといて装着しています。チェーンガードやエアボックスさらにはマッドガードも同ショップのオリジナルパーツの採用です。
エンジンは純正仕様のままとなっています。
Nortonのバイクが欲しくなるカスタムバイク
METAL SLUGにはFMW Motorcyclesのオリジナルパーツが装着され、樹脂パーツを全てアルミ製に交換しているなど、より高級感と独自性の高まったNorton Commando 961となっています。
FMW Motorcycles
60126 Ancona, Italy