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今更ながらですが、カスタムバイクにも色々ありまして……ベース車両の良さを引き出すようなアップグレードを施す場合もあれば、ロードモデルをスクランブラーやカフェレーサーに変えて行くような方向性もあるわけですが。
今回ご紹介するのは海外カスタムサイトでは「フランケンシュタイン」と評される、いわゆるニコイチ的なカスタムバイクであります。
イタリアと縁の深いロシアンビルダー「Balamutti」
制作したのは、ロシアの腕利きカスタムビルダー「Balamutti」。バラムーティさんとはロシア的でなくイタリアンなお名前なのですが、これまで多数のドゥカティカスタムを制作しておりまして、イタリアと関係の深いビルダーであると……そう理解しておいてください。
以前当サイトでご紹介した、やはりハイパーモタード1100をベースにした前二輪の三輪カスタム「Yondu」を制作したのもまた、このBramuttiなのです。
996の車体に空冷1100ccのLツインエンジンを搭載!
そして件のフランケンシュタインとは、コチラ!「Yondu」と見比べてしまうと、パッと見「意外と普通……」的な感想を抱くかもしれませんが、さにあらず!
実は今回のカスタムバイク(名前はついていない模様)、ドゥカティが誇るスーパーバイク系モデルの頂点にあった996系の車体に、パフォーマンスのみならずノスタルジーを感じさせる伝統の空冷Lツインを搭載した、ニコイチ仕様なのであります!
ちなみに996というのはコチラ!今更ながらですが、ドゥカティをはじめとしたイタリアのバイクメーカーは、歴史的にまずレーシングバイクを作り、それを公道で走らせることができるように改修して行く……的な基本姿勢がありまして、この996はスーパーバイク世界選手権で走っていたモデルの公道仕様なのであります。エンジンは水冷です。
この車体が特に優秀だったらしいのです。こうしたバイクの車体の優秀性は、GPライダーくらいじゃないと正確には語れないところですし、筆者レベルのポンコツではサッパリ分からないところですが……。
フランケンシュタイン号のプロジェクトは、エンジンがなくなった996の車体一式を入手したことから始まったそうです。
もう1台のドナーとなったハイパーモタード1100はコチラ。「ドゥカティといえば空冷Lツイン!水冷はドゥカティではない!」という強硬なマニアも存在するほど、古くから多くのファンを魅了してきた空冷Lツインエンジン搭載モデルです。
ベースを振り返ったところで、実車を見て行きましょう!
グラフィックはド派手ですが、スタイリングはちょっとスタンダードな感じです……が、それだけ上手くまとめあげた証拠であると筆者は捉えます。
フロントフォークはオーリンズの43mm倒立。これ、ノーマルをオーバーホールしたものだそうでして、チタンコーティングが施されています。ブレーキはノーマルをベースに加工。2枚のディスクを車体右側に搭載しています。コレは遊び心の表れで、片持ちのリアに合わせて行ったそうです。
ドゥカティパフォーマンス製品を用いたカスタマイズが各所に施されていますが、この個性的なペイントもフランケンシュタイン号に良く似合っていると思います。
で……フランケンシュタイン号の素敵さを最も良く表現してくれる写真がコチラ。確かに1100ccの空冷Lツインが搭載されていることがわかります!願わくばフェアリングを外して、もっと分かりやすい写真が欲しかったのですが……これでも十分な存在感を放っています。
ということで、今回はロシアのカスタムビルダーBalamuttiが制作したニコイチカスタムをご紹介しました。面白いカスタムバイクを見付けたら、またご紹介します~