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今ではもっぱらアパレルやカフェなどに注目が集まる「Deus Ex Machina(デウスエクスマキナ)」ですが、ベースにあるのはカスタムバイクの制作・販売であることを忘れてはいけません。
現在のカスタムバイクシーンを牽引するデウスから、ホンダの銘車を融合させたストリートトラッカースタイルのカスタムマシン「Green Envy」が発売されましたのでご紹介いたします。
デウスの新作「Green Envy」
英語圏では「Red=情熱・愛」「Blue=憂うつ」といった意味があるように、「Green with Envy=嫉妬心・羨ましい」という意味もあり、こちらの車両にも深みのあるグリーンが使われています。「Green Envy」はその名の通り“誰もが嫉妬する”ほど美しく纏まったストリートトラッカーに仕上がっていますね。
ベースとなるフレームは、ロードスポーツ車として1982年に発売されたホンダ「FT400 」を用い、そこに同じくホンダ「XL250S」のエンジンを搭載。また、ホイールはフロントが18インチ、リアは17インチサイズで、タイヤはグリップ力の高いダンロップのD603を採用しています。
「Green Envy」のディテール
ヴィンテージ風の形状が素敵なブレース付ハンドルやアルミ製のアップフロントフェンダー、ベーツタイプのヘッドライトでドレスアップされ、ガソリンタンクはXL125Kの純正を流用しワンオフで加工したものが取り付けられています。
搭載されたエンジンは1978年に登場したホンダ「XL250S」。扱いやすい出力特性を持つ4ストローク248ccエンジンが使われています。
なお、バッテリーレス仕様のため、シート下がすっきりと演出されている点(いわゆるスカチューン)にもご注目ください。
リアのサスペンションはツインショックからモノショックに仕様が変更され、軽量化や機動性の向上が図られています。
そして、サイレンサーはストリートカスタムの永久欠番「スーパートラップ」を装着。フォルムもさることながら、心地よいサウンドを響かせます。余談ですが、カスタムバイクブーム全盛期の都内には、このスーパートラップの皿を数十枚にまで増量しているTWやFTRがたくさん走っていましたね。実にエモい。
リアには着脱式のワンオフリアキャリアが設けられているので、キャンプ道具の積載はもちろんのこと、リアボックスを乗せることでユーティリティがアップすることでしょう。
ナンバープレート周辺には非常に小ぶりなウィンカーとテールランプが設けられており、6V→12Vにコンバーションされているためヘッドライト以外はLEDで統一されています。
着脱式のサーフラックも用意されているので、サーファーには嬉しいオプションではないでしょうか。バイクとサーフィンをミックスさせたデウスならではの仕様ですね。
ここまで手が加えられていながらも、本体価格は登録諸経費込みで148万5,000円。中古で車体を購入し、修理やカスタム、ペイントなどの費用を考えれば、はっきり言って安い!
デウスのアパレルを着てGreen Envyにまたがり、原宿や渋谷あたりをドヤ顔で走ってみたいものですね。いや、辻堂や江ノ島もありですね。
「Green Envy」のスペック
エンジン型式 | 空冷4サイクルOHC 単気筒 |
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排気量 | 248cc |
最高出力 | 14.71kW/ 7,500rpm |
最大トルク | 2kgf・m / 6,000rpm |
変速機 | リターン式 5段変速 |
タイヤ | ダンロップ D603 |
価格(税込) | 148万5,000円 ※登録諸経費込み |