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すでに当メディアでも何度か紹介したケンタッキー州にあるカスタムバイクショップのH Garage、今回はH Garageが製作したホンダ FT500ベースのカスタムバイクを紹介します。トリコロールとゴールドカラーが目立つこのカスタムバイク、どちらもモータースポーツを意識したカラーリングなのです。何をイメージしているのか、分かりますか?
レースのイメージとカフェレーサーのイメージを融合させたカスタムバイク。
これがH Garageの製作した82 Honda FT500です。ヘッドライトからリア・テールに至るまでトリコロールカラーで統一したボディカラーとなっています。フレームはブラックでサスペンション関係はブラックまたはメッキ、そしてエンジン周りやホイールはゴールドです。
これらから分かる通り、バイクのカラーリングとしてはかなり興味深いものとなっています。トリコロールカラーと銅色のコントラストはなかなか斬新で、プラモデルのようです。
タンクはハーレー子会社時代のアエルマッキ製
このカスタムバイクの注目点の1つであるのが燃料タンクです。ベストなタンクを吟味した結果、再異臭的に選ばれたのはハーレー・デイヴィッドソンの子会社時代のアエルマッキ製のものとなりました。
アエルマッキというのはイタリアの自動二輪メーカーで、60~70年代の間は上記の通りハーレーの子会社となっていたのです。まさに3カ国の血が混じったカスタムバイクと言えるでしょう。
採用されているセパレートハンドル(セパハン)のはエンジンやミッションとゴールドのカラーリングとなっていることに加えて、タンクにあるホンダのエンブレムとのマッチングも絶妙です。この写真でご飯3杯いけます。長くて握りやすそうなブラックのシフトレバーも印象的です。
ホールド製の良さそうはシートとマフラー一体型のリア・テール
カフェレーサーやビンテージカスタムバイクでよく見かける形状のシート構造となっており、タンデムはできませんが高いホールド製とそのレーシーなフォルムでライディングをより充実したものへと導いてくれることでしょう。鮮やかなレッドのレザーシートは皆の視線を釘付けです。
リア・テールは何とエキゾーストパーツ(サイレンサー)が一体化された仕様となっています。内燃機関を持つバイクでサイレンサーやエキパイが見えないのは不思議な感じですが、それゆえエンジン周りやリアタイヤ周りがスッキリとした見た目となってシンプルかつスタイリッシュになっているのです。
また、リア・テールのアンダー部分はタイヤの形状に合わせた形とするなど、細かいこだわりも与えられています。
往年のナスカーを意識したゴールドのホイール
ところで、エンジンやハンドルさらにはライト類にまで見えるゴールドカラーを決定づけたのは、往年のナスカーを意識したデザインとするためにホイールハブをゴールドにするという方針だったのです。トリコロールカラーがホンダ・レーシングのカラーリングであることを踏まえると、まさにこれは異色のコラボレーションと言えるでしょう。
カラーリングにテーマを持たせてカスタムを楽しもう
今回紹介したFT500のカスタムバイクにはホンダレーシングと往年のナスカーのカラーリングという、同じモータースポーツでも畑違いのものが合わせられていました。とは言いつつも、デザイン的には統一感もあって良い線を言っていますので、ひとつのカスタムの方向性として参考してみてはいかがでしょうか。
H Garage
KY(ケンタッキー州)、USA