この記事の目次
カスタムバイクの製作にあたって独自のエピソードを多数持つh garageが1983年式のヤマハ XS650 Specialをベースに製作したXS650 Dirt Trackerは、往年のモータースポーツを表しつつも、重厚感がどこかアメリカらしさを感じさせるデザインを持ったカスタムバイクとなっています。そこで今回はこのカスタムバイクを少し詳しくみていきましょう。
ガルフカラーを持ったスクランブラースタイル
これが今回紹介するカスタムバイクの「No.64」です。ライトブルーとオレンジの2色を燃料タンクやリア・テールなど上部分へ、そしてエンジンや排気系そしてサスペンションなどをブラック基調にするというカラーリングが採用されています。
高めの位置に設定された新しいハンドルバー、ダート用のシフトペグ、、オンロードとオフロードのどちらの走行にも適しているデュアルパーパスタイプのタイヤが前後に装着された、今流行のスクランブラーバイクです。スクランブラーバイクらしいフォルムとガルフカラーで、往年のモータースポーツを懐かしませるカスタムバイクへと変貌しています。
カスタムにあたって使用するタンクの選別には入念に時間をかけていたとのことで、様々なタンクがフィッチングに使われました。その中から選ばれたのがヤマハ GT80の燃料タンクです。このタンクはバイクに対して細め・幅のないサイズ感となっていて、可能な限りナローな(細い)バイクにしたいというh garageの製作アイデアにぴったりのタンクであったと言えるでしょう。
ハンドルガードは装着されておらず、グリップ周りはすっきりとしたシンプルなデザインです。ブラックにすることでバイク全体との色の統一感良い感じになっています。
テーパー形状でスタイリッシュなシートデザイン
シートとリア・テール部分は写真の通り小型でシャープな印象を与えるものとなっています。テーパー形状であまり見かけないタイプです。シートのステッチは材質を表現しながらも程よい存在感を放っていて、特に座面のステッチがシート形状に似ていてシートとステッチのマッチングを感じます。
カスタムバイクはタンクが命という中で、このバイクはタンクとシートの両方が均衡を保っているように見えるなど、タンクとシートのバランスが絶妙と言って良いでしょう。
際立つナンバー64
64と書かれたナンバープレートがフロントフォークに取り付けられています。シート右側下部にも同じように64と描かれたプレートが固定されており、カスタムバイクの名前であるNo.64らしさが出ているということでしょう。
また、フロントのナンバープレート下部のフロントフォークの間に当たる部分は3連ライトが装着されています。少ないスペースを有効活用しており、このバイクの中でも筆者お気に入りのポイントです。
全バラシされたパーツ各部には、モディファイ、洗浄・オーバーホール、そしてパウダーコーティングなどが施されました。ファンネルやスチールメッシュのブレーキラインも装備されていたりと、走行性能に関する部分へも手が加えられています。
ホイールは前後の外径を統一しています。スポークはホイール全体を這うようなデザインで、この入り混じった感じがなんとも言えない懐かしさのようなものを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
レーシングカラーのスクランブラーで多彩なツーリングを楽しもう
スクランブラータイプのバイクの良いところは、オンロードもオフロードもそれなりに走行することができるように作られている点です。レースカラーを帯びたスクランブラーバイクで、ターマックやフラットダートなど、いろんな道を走ってみるのも楽しいのでは?