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ニューモデルが発表されるたびに年々排気量が大きくなっているハーレーですが、先日ハーレー(本社)が2,2,12ccの「スクリーミンイーグル 135ci ステージIV パフォーマンスクレートエンジン」を発表しました。
リッターバイクのエンジン2機分にあたる、そんなハーレーの新エンジンキットをご紹介していきます!
スクリーミンイーグル 135ci ステージIV パフォーマンスクレートエンジン はレーサー直系エンジン!
一般的にハーレーはヘリテイジモデルやツアラーの印象が強いと思いますが、実はレース活動にも積極的。最も有名なのは「XR」で戦ってきたフラットトラックレースです。
https://forride.jp/motorcycle/xr750
またツーリングモデルをベースに制作したレーサーでMotoAmericaのMission King of the Baggersロードレースにも参戦しています。
そこで戦うスクリーミンイーグルレーシングチームのテクノロジーが、「スクリーミンイーグル135ci ステージIV パフォーマンスクレート・エンジン」に数多く投入されているのです。
スクリーミンイーグル 135ci ステージIV パフォーマンスクレートエンジン のディテール
こちらが今回発表された新エンジン。「Screamin’ Eagle 135ci Stage IV Performance Crate Engine(スクリーミンイーグル 135ci ステージIV パフォーマンスクレート・エンジン)」。
モーターサイクルに搭載された形ではなく、ハーレー純正アクセサリーとして追加され、2021年以降のツーリングモデルに適合します。※ツインクールド対応、トライクとカリフォルニア仕様は不可
空冷V型2気筒の本エンジンは、ボア×ストローク=4.31×4.625インチ(109.5×158.75mm)、総排気量は135ci(2,212cc)を誇ります。
最高出力は130PS/5,500rpm、最大トルクは194Nm/3,500rpm。これまでの最強エンジンである「ミルウォーキー エイト117」エンジンよりも、約28%のトルクアップと41%の最高出力アップを実現しています。
冒頭でレーシングテクノロジーがフィードバックされている、と記載しましたが、それは本エンジンのディテールに反映されています。
- エンジンへ混合気流を最大化するために、スクリーミンイーグル・ファクトリーレーシングチーム用エンジンのために開発された新しい68mmスロットルボディを採用。それに対応するCNC加工インテークマニホールド。
- スクリーミンイーグルエクストリームCNCポートシリンダーヘッドは、混合気充填効率を大幅に向上させノーマルと比較して圧倒的に出力とトルクを増加させます。高性能バルブスプリングとハイリフト カムは高回転下で安定した性能を発揮します。
- スクリーミンイーグル・プロビレット・カムプレート&オイルポンプは、オイルが高温のときにより高い圧力を供給して圧力低下を最小限に抑えます。
- 新しい10.7:1高圧縮鍛造ピストンの採用。
- ハイリフトカムシャフト、高性能カムベアリング、高性能タペットの採用。
- 特許取得済みの4.31インチ・スチールスリーブシリンダーと新しい4 5/8インチフライホイールの採用。ボア x ストローク= 4.31 x 4.625インチ(109.5×158.75mm)。
- 新しい大容量6.8g/sのインジェクターを採用。
- スクリーミンイーグル・ベンチレーター・エクストリーム・エアクリーナーとスクリーミンイーグル・ストリート・キャノン・マフラー (別売り) は必須ではありませんが、最高のパフォーマンスを得るために強くお勧めします。
日本での発売に期待!
ツーリングモデルのエンジンをを2,212ccにアップグレードしてくれる魅力的な本キットですが、残念ながら現在のところハーレーダビッドソンジャパンからの発表はありません。気になる方は発表があるまで気長に待つか、信頼の置けるカスタム/チューニングショップに相談してみるのも手かもしれません。