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なにやら日本の50ccクラスの存続が危ぶまれていますが、一方で大盛況なのは125ccクラスです。それは世界的な潮流となっております。
そんなイケイケな状態を見逃すことなく、ホンダがヨーロッパで125ccクラスのカスタムバイク7台(グロム:2台・ダックス:2台・モンキー:3台)を、ヨーロッパ7カ国のカスタムビルダーとコラボして公開いたしましたので、駆け足でご紹介いたします!
イギリス人が制作したターボチャージャー搭載のグロム
まず最初にご紹介するのは、インパクト満点のカスタムバイクです。著名なカスタムビルダーであるMatt B Customsとモーターサイクルデザイナーのガイ・ウィルソン氏が制作しました。低くて長いフォルムがドラッグレーサーのようで、個性的なペイントワークも目を引きます。
しかし、このカスタムバイクのハイライトは別の部分にあります。
なんと、ターボチャージャーを搭載しているのです!ウィルソン氏はホンダUKと協力して限定生産の特別仕様の「CB1100RS」と「CB1000R」を開発したガチンコのカスタムビルダーとして知られています。
「禁じ手なしで制作しました。ご覧のとおり、ターボチャージャーを搭載したドラッグレーサーです。バイクが速すぎてペイントがバイクから滴り落ちているような錯覚を作り出しました」と語っています。
スペイン人が制作したのはポップなカラーリングが魅力のダックス
続いてご紹介するのは、スペイン人アーティストのCoco Dávezがプロデュースし、カスタムビルダーのUFO Garageが制作したダックスです。
愛くるしいダックスをさらに可愛くするために、原色の大胆なスプラッシュを追加しました。アーティストのココ・ダベスは、「このプロジェクトに参加できてとても興奮しています。自分がデザインするバイクが決まったとき、カラーパレットからインスピレーションを受けて、ダックスの各パーツやピースに命を吹き込みました」
と語っています。彼女はシャネル、Netflix、プラダ、ディオールなどの有名ブランドとコラボレーションする有名アーティストです。
制作を手掛けたUFO Garageは、ファットブロックタイヤをスマートに搭載したポップなダックスに仕上げています。
オーストリア人がモンキーをチョッパーに仕立てた!
3番目にご紹介するのはチョッパーなのですが、驚きのベースマシンはモンキーです!プロデュースしたのはオーストリア人アーティストのボイカットであり、制作はカスタムビルダーのタイタンモーターサイクルズが担当しました。
フレームに手を加え、ロングフォークを搭載しました。さらに、フィッシュテールエンドキャップを備えた上向きのエキゾーストも特徴であり、見事な70年代のチョッパーにカスタムされています。
このミニエイプバーもとても可愛らしいですね!また、タンク、シート、ハンドル、グリップ、トップブリッジ、サイドカバーなど、まったく統一感がないペイントは自由すぎると言えるでしょう!
BOICUTは、「全体として目を引く、見て楽しい、明るくカラフルなバイクを作りたかった。基本的な色使いとテーマはデジタルでデザインしましたが、バイクに自分でペイントするのはとても楽しかった」と語っています。
ポルトガル人がマッドマックスにインスパイアされてダックスをカスタム!
4番目にご紹介するのは、ポルトガル人アーティストのタマラ・アウヴェスとアート・オン・ホイールズ・ガレージが制作したダックスをベースにしたカスタムバイクです。
このラット仕様はマッドマックスにインスパイアされたデザインです。新車のダックスにはブロックタイヤ、オオカミのモチーフ、落書き風のサイン、ワイヤーメッシュケージを備えたエキゾーストなど、細部にまでこだわりが見られます。
その象徴的な部分がこのシートです。焦げたカバーから覗くタータンチェック柄が見事です!
フランス人がモンキーをこれ以上なくポップに仕上げた!
フランス人アーティストのグレムスがディレクションしたのが、この極めてポップなモンキーカスタムです。
カラーリングに目を奪われますが、エキゾーストの処理やフラットトラックレーサー風に仕上げられたヘッドライト周りなど、丁寧なカスタム作業が行われています。
残念ながら、ビルダーのお名前は不明ですが、レーサースタイル然としたフォルムに仕上がっています。
イタリア人グラフィックアーティストがグラムをアートに!
イタリア人のグラフィティアーティスト、Francesco Marchesani氏がプロデュースしたのは、グロムをベースにしたカスタムバイクです。
ガソリンタンクやシートの側面に描かれた、ダイナミックなエアロゾールアート(グラフィティ)が魅力的な作品です。
ドイツ人は真面目にモンキーをカフェレーサーに!
さて、最後にご紹介するのはドイツ人が制作したモンキーをベースにしたカフェレーサーです。
このカフェレーサーはドイツ人アーティストのラナさんがプロデュースし、制作はホンダディーラーの技術者であるマクシミリアン・ゼック氏が手掛けました。
ラナさんは「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)を描くことにしたのは、その見た目がとても気に入ったからです。曼珠沙華は日本でよく見られる花であり、ホンダのルーツとも関係がありますね。さらに、赤色がホンダの赤を美しく引き立てます」とコメントしています。
バイク好きなら、見事なカフェレーサーとしての仕上がりに一目惚れすることでしょう。ヨシムラの排気系やアフターマーケットの別体リザーバーリアショックによって、パフォーマンスとハンドリングも向上しています。
以上が、ホンダがヨーロッパ7カ国のアーティスト&カスタムビルダーとコラボして制作したミニバイクカスタム7台のご紹介でした。どれも個性的で素敵な作品ばかりですね!