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そのままのスタイルで乗るのも楽しい。でも自分仕様にカスタムできればさらに楽しいはず。
ホンダが1984年、1985年にアメリカのAMAフラットトラックにおいてチャンピオンを獲得し、開発されたモデル「FTR」。
時速230kmでブレーキ装備なし?!
「フラットトラックレース」は、全米のトップライダー達が競うレース。表彰台を獲得するためには、かなりのライディングスキルが必要になります。
1周約400mのショートコースから1,600mのマイルレースまで4つの種目があり、ジャンプのあるコースのみブレーキ装備付きのバイクを使用。1周約1600mのマイルレースは、230km / hの速度になることもあります。
1980年代のロードレースで活躍した世界チャンピオンに、フラットトラックレースの出身が多いことでも知られています。
有名なMotoGPライダーたちがトレーニングとして取り入れているほどの過酷なレース。常に限界を超えて走ることが要求されるため「レースの原点」ともいえます。
レーサーレプリカに敵わず生産終了に
「FTR」は、1986年にフラットトラックで競技もできるモデルとして発売。当時はレーサーレプリカが主流で、アメリカでは有名な「フラットトラックレース」といっても国内での認知度は低く、競技用のイメージから販売不振。残念ながら1989年までに生産中止となりました。
1990年代の後半から「ストリートカスタム」が主流になり、FTR250やYAMAHAのTW200も人気車種に。この流れにのって対抗車種として発売されたのが「FTR」。
希少なトリコロールカラー
トリコロールカラーのタイプは、80年代に活躍したアメリカの「フラットトラックレーサー」をイメージしたデザイン。ワイドハンドルが特徴的で、ダート走行での安定性が確保されています。
エンジンは、XLR系の空冷RFVC4バルブ。最高出力19ps、軽量コンパクトな車体で扱いやすさにこだわったチューニングがされています。街乗りでもダートでも、気軽に思う存分走れるストリート・トラッカ―として人気のあったモデルです。
残念ながら生産終了となりましたが、根強い人気の車種。自分仕様にカスタマイズして乗るのも楽しそうですね。
「FTR」スペック
エンジン:空冷4st.OHC単気筒
全長×全幅×全高:2,080mm×910mm×1,115mm
最高出力:12ps / 7,000rpm
最大トルク:1.8kg-m / 5,500rpm
シート高:780mm
軸間距離:1,395mm
車両重量:128kg
総排気量:223cc
燃料タンク容量:7.2L
価格:スタンダード:42万1,200円
デラックス:44万2,800円
トリコロールカラー:44万2,800円