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ヤマハ「XV750」と言えば…… アメリカ人が”ジャメリカン”などと言って馬鹿にする、日本製の残念なモーターサイクルなワケですが……そんな「XV750」をアメリカのカスタムシーンをリードするIndustrial Motoがカスタムしたところ、あっと驚く見事なカフェレーサーに変身していました!
Industrial Motoは中古車に魅力を吹き込む魔術師!
さて、今更ながらですが、制作者であるIndustrial Motoが誰かを念のために説明しておきますと……
https://forride.jp/motorcycle/im-custom
以前コチラの記事でご紹介した、アメリカのカスタムシーンをリードする注目のビルダーでございます。同社は2011年に立ち上げられた小さなカスタムビルダーです。古くてボロボロのバイクをカスタマイズすることで、息を飲むような新たな魅力を与えてくれる、マジシャンのようなカスタムビルダーであります。
そんなわけで、同社が選ぶベース車両は日本車がメイン。ノーマル状態では誰も見向きもしないモデルを丁寧にカスタムすることで、実に魅力的なカスタム車に仕上げてくれています。
ベース車両は古のジャメリカン、ヤマハ「XV750」!
さてさて、コチラが今回のドナーとなった中古バイク、ヤマハ「SV750」でございます。当時のアメリカ人は、このようなモデルを指して言いました。「ジャメリカン……」
そう、チョッピリ馬鹿にされた1980年代を代表する日本モデル…… それが「SV750」と言えるかも知れません。
ヤマハ「XV750」が個性的なカフェレーサーに変身!
さてさて、コチラが今回ご紹介する、Industrial Motoがヤマハ「XV750」をベースにカスタムした1台、お名前は「VASQUEZ」と言います。お見事…… としか言いようのない手腕により、ジャメリカンが素敵なカフェレーサーに変身しているのであります。
それもですよ…… Industrial Motoでは当然のこととして、エンジンを腰下から完全OHしているのです。元々、頑丈であることは定評のあるヤマハ製エンジンですが、これで完全に新車のように蘇ります。
フロントフォークは…… 倒立タイプが装着されていますが、残念ながら何用かは不明。ただし、コチラも一度全バラにされてオイル交換、スプリングはヘタリ具合をチェック。シールは新品に交換した、とのことなので、他車用ノーマルフォークの流用でしょう。なおフレームカラーに合わせて、ご覧のようにパウダーコーティング加工が施されています。
この倒立フォークを搭載するためにトリプルツリーは自作したそうです。
ベース車両がアメリカンバイクであるため、フレームをそのままでは格好がつきません。そこでフレーム本体も塗装したうえで、ご覧のようにコンパクトなサブフレームを装着して、スッキリと見せています。正直、ココはチョッピリ苦しい部分です。
とは言え、ほぼほぼ市場価格0円と思われる中古のジャメリカンバイクをベースに、機能を取り戻しつつ美しく変身させるIndustrial Moto……その手腕に脱帽するしかありません。