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フランスのカスタムショップ「VIBA」は、3Dプリントを駆使したユニークなカスタムマシンを手がけています。その中でも今回は、MVアグスタ「Brutale 800」をベースにしたスクランブラー「Lara 800」を紹介します。
https://forride.jp/motorcycle/qora
https://forride.jp/motorcycle/jane
ベースは「Brutale 800」
まずはベース車の紹介から。MVアグスタの「Brutale(ブルターレ)800」は、F3 675スーパースポーツでデビューした並列3気筒エンジンをベースに開発された車両で、MotoGPで培われた最新テクノロジーを注ぎ込むことでリッタークラスの顔負けのパワーとトルクを備えた、ハイパフォーマンスネイキッドモデルです。
エンジン型式 | 並列3気筒 DOHC 4ストローク 3シリンダー |
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排気量 | 798cc |
最高出力 | 92kW/ 11,500rpm |
最大トルク | 81Nm / 8,600rpm |
車両重量 | 167kg |
全長×全幅(mm) | 2,085×725 |
最低地上高 | 160mm |
シート高 | 810mm |
ホイールベース | 1,380mm |
燃料タンク容量 | 16.6L |
タイヤサイズ | F:120/70-17、R:180/55-17 |
価格(税込) | 1,40万4,000円〜 |
「Lara 800」は世界23台限定のスクランブラーモデル
質実剛健なブルターレ800が、VIBAの手にかかると見事なスクランブラースタイルへと生まれ変わりました。
車両を製作する前にラボモデルを作成してからアイデアとインスピレーションを落とし込むことで、優れたパフォーマンスと俊敏なハンドリング、最高のコンポーネントとエレクトロニクスを備えた、世界23台限定のスクランブラーモデル「Lara(ララ)800」が誕生しました。
つや消しクリアで仕上げたアルミ製のガソリンタンクをはじめ、金属加工を生かしたラディカルなボディワークに注目です。この車両のために製作された高級レザーシートのカラーもオーナーの希望に合わせられます。
そして、3-into-1のカスタムエキゾーストにブラックのパウダーコートが施され、ZARDマフラーを組み合わせることでスクランブラースタイルを演出しています。
ベース車のブルターレ800はもともと167kgと軽量ですが、従来のプラスチック製のボディワークを廃し、フットコントローラー、ライザー、ラジエターガードは、軽量かつ強度の高いカーボンやアルミニウムに置き換えることでさらなる軽量化が図られています。
また、フレームとトリプルツリーはブラックのパウダーコートを施すことで、スクランブラー並みの耐久性とビジュアルを向上させています。
さらにエアフィルターのグリルは、コポリエステルベースのカーボンファイバー複合材を使い3Dプリントで製作し、灯火類はLEDに換装してアップグレードされ、バッテリーは軽量のリチウムイオンバッテリーに交換する徹底ぶりです。
ビルダーの情熱が注がれたスクランブラー
ララ800は、ダートコースでも軽やかなハンドリングを実現し、獰猛で荒々しいスクランブラーとして評価されています。
既に完売していますが、その価格は約32,310ユーロ(日本円:約492万円)で、VIBAのビルダーの情熱と技術が注がれた渾身の力作として今でも高い評判を得ています。