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以前、forRide(フォーライド)でドイツのバイクショップ「MOTOPOLA」が制作したヤマハ「FJ600」のカフェレーサーカスタムをご紹介しました。
そして今回は同ショップが新たに制作した、45年前の貴重な車両を使ったカスタムマシンについてご紹介いたします。
ベース車は45年前のビンテージバイク
相当マニアックなバイクなのでご存知の方も少ないと思いますので、まずはベース車両についてご説明します。
こちらの車両は、かつてドイツに存在していたモーターサイクルメーカー「MZモトラッド」の車両で、1973〜1985年にかけて製造された「ST150」です。非常にシンプルな機構とスペアパーツの供給力が高かったことから、発売当初はベストセラーバイクとして人気を博していました。
よりビンテージルックに生まれ変わった「ST150」Emme
“Emme”と名付けられたこちらのビンテージルックなバイクが、MOTOPOLAがレストア&カスタムを施した車両。
特にコンセプトや計画を立てず思いつくままにカスタム&リペアしたとのことですが、先ほどのベース車と比較すると大幅に手が加えられていることが分かります。
クラシカルなテイストをさらに纏い、カスタムマシンというよりもヘリテイジモデルのレストア車のような風格すら感じます。
低く構えたハンドルバーはLSL社のモノを採用し、バーエンドにはベスパ用のウィンカーを装着。ガソリンタンクは「RT125」を流用加工したものを用い、全く違和感なく落とし込まれています。
また、35mmに変更されたフロントフォークや、40mm延長加工したスイングアームによって絶妙に気持ちの良いバランスへと仕上がっています。ワンオフのリアフェンダーに鎮座しているテールライトは、チェコで製造を続けているJAWA(ヤワ)用のパーツを流用したもの。
エンジンやミッションなどはフルオーバーホールが行われ、すこぶる調子の良いエンジンへと生まれ変わっています。
全ての配線も新たに引き直しています。シート下に取り付けられた四角いボックスは応急処置キットを使ったもので、ここに配線やバッテリー、イグニッションキーを移設。これによっってすっきりとした見た目に仕上がっています。
意外にもシートベースはスケートボードのデッキ!
リアフェンダーとの干渉を避けるために大きな穴が開けられたシートベースは、なんとスケートボードのデッキが使われています。MOTOPOLAのユニークかつ斬新なアイデアが注がれていますね。
レストアやカスタムの腕前はもちろんのことシートも同ショップのワンオフで、アンコ(中のスポンジ)から表皮に至るまで全ていちから作られています。
シートベースであるスケートデッキの横にあるリアサスのボルトにウィールが挟まっていますね。
フルストックバイクと勘違いするほどに自然で美しい仕上がりで、カスタムマシンという概念を忘れてしまいそうな一台です。
車種やメーカーを問わず、様々な車両をベースにカスタムを行うMOTOPOLA。他にもユニークな車両がまだまだあるので引き続き新作をご紹介して参ります。
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