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カスタムパーツの中でも最も変化が感じられやすいパーツと言えばマフラーではないだろうか?
見た目やサウンドの変化はもちろん、トルクの向上や最高速アップ、さらには乗り味すらも左右する極めて重要なパーツなのだ。そこで今回は、アメリカンタイプによく用いられるマフラーについて紹介していこうと思う。
1.ドラッグパイプマフラー
古くから存在し、今なお高い人気を誇る、これぞアメリカンバイクの定番と言えるマフラーだ。ドラッグレーサーに採用されていたサイレンサーの無いマフラーが起源とされている。
2.ショットガンマフラー
通常のマフラー位置よりも高く、真っ直ぐに伸びたドラッグパイプマフラー。ショットガンを思わせるビジュアルから、この名で呼ばれている。
3.トランペットマフラー
マフラーのエンド部が金管楽器のトランペットを思わせる形状から、トランペットマフラーというネーミングがついたとされている。基本的にサイレンサーのみでの販売が主流だ。
4.テーパードマフラー
純正のマフラーとしてよく採用されているのが、このテーパードマフラー。エンド部分に向かって先細りしており、心地よい重低音を楽しませてくれる。
5.ディスクタイプマフラー
ディスクの枚数が調節できるレーシータイプのマフラー。トルクの向上やスピードアップするだけではなく、ディスクの数によって自分好みのサウンドが選べることから人気となった。
6.ベントマフラー
直訳して「曲がった」を意味するベントが付けられたこちらのマフラーは、ニュースクールスタイルのカスタム車両に採用されることが多い。排気口が下向きなのでサウンドもそれなりに大きい。
7.スラッシュカットマフラー
エンド部が斜めにカットされているものを指す。ドラッグパイプマフラーと似ているが違いとしてはサイレンサー部の有無であり、スラッシュカットはサイレンサーが入っている。
8.ターンアウトマフラー
読んで字の如く、エンド部が外向きになっていることからターンアウトと言う名が付けられた。歯切れの良いサウンドが特徴的で、V-TWINエンジンには最適なマフラーの一つだ。
9.コレクトマフラー
基本的な形状は極太パイプを使用し、エンド部がテーパーがかった2in1のマフラーをコレクトマフラーと呼ぶ。ドラッグレースなどで使用されることが多い。
10.サンダーヘッダーマフラー
アメリカのアウトローバイカーが好んで装着していたことから人気を博し、日本でもムーブメントとなった。主にフリスコスタイルのカスタム車両に用いられる。重低音と大迫力のサウンドが特徴だ。
11.シガーマフラー
見た目のシンプルさを裏切る爆音が特徴的なマフラー。ハーレーや国産アメリカン、シングルエンジンなど、スタイルを問わず装着することができるマルチな1本だ。
12.フィッシュテールマフラー
クラシックスタイルには欠かすことの出来ないマストアイテム的存在。名前通り、魚の尾びれのようなユニークな形状からこの名が付けられた。
13.リバースコーンマフラー
メガホン状の筒の先端部を絞ったかたちが特徴であり、低中速はもちろんのこと、高速時でも本領発揮する優れたマフラー。ちなみに先端を絞らない形状のものはメガホンマフラーと呼ぶ。
14.キャブトンマフラー
中川商店が1927年に製作した「キャブトン第一号」に装着してあったことから”キャブトンマフラー”と呼ばれるようになった。シングルやバーチカルツイン系の純正マフラーの形状としても採用されている。
15.ガトリングマフラー
ガトリング銃を思わせる斬新な見た目がインパク溢れるマフラー。意外とクラシックスタイルで使われることが多い。中途半端な気持ちでは付けることのできないマフラーと言えよう。
カスタム車両の数だけマフラーは存在する?
ここでは、あくまでもアメリカンカスタムによく用いられる代表的なマフラーのみ紹介したが、他にもマフラーは、それこそカスタム車両の数だけ存在する。上記したように見た目のみならず、走り、サウンドなどをも左右する重要なパーツだけに、マフラー選びは慎重に行ないたいものだ。
なお、騒音規制などがより一層騒がれる昨今、マフラー交換はJMCAなどルールに則った上で行っていただきたい。