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マフラーにバンテージを巻いてみたい!【プチカスタム】

マフラーにバンテージを巻いてみたい!【プチカスタム】

ボクサーが手のひらに巻いたかのごとく、ひとたび巻くだけで無骨さや力強さが演出できるマフラーバンテージ。見た目の好き嫌いは分かれるところですが、ちゃんと機能的な効果もあるんです。

そこで今回はバンテージが本来もっている役割と、その方法についてご紹介します。

 

排気効率を高めるマフラーバンテージ

マフラーにバンテージを巻いてみたい!【プチカスタム】

正しくはエキゾーストパイプ、エキゾーストマニフォールド(以下エキパイ、エキマニ)に巻くもので、エキゾーストラップやサーモプロテクトラップ等とも呼ばれます。

セラミック繊維やガラス繊維でできた帯状の耐熱布を包帯のようにエキパイに巻き付けていくことから、商品そのものをバンテージと呼びます。

バンデージを巻くことでのメリット・デメリットは次のとおりです。

 

メリット

  • 断熱して放熱させないことにより、エキパイ内部を高温に保つことによって流速を速めて、排気効率を高める
  • 遮熱板の設置が困難だったりデザイン的に好ましくない部位の遮熱
  • 単純なドレスアップとして、また凹みやサビサビで見苦しい部分のボロ隠し

デメリット

  • エキパイの排気効率は高まるものの、吸気やサイレンサーといったトータルでのセットアップでないと無意味
  • 高温を保つだけにエキパイへの熱負荷が大きい上に、破損した場合に目視しにくい
  • 熱や経年での劣化でボサボサになったり、巻き方がヘタで緩んでくると、ドレスアップとしては逆効果

 

バンテージを巻いてみよう

必ずしもいいことづくめとはいかないバンテージですが、カスタムの第一歩としてはかなり敷居が低いのも確か。ちょっとでも興味を持てたのならとりあえずやってみましょう。画像は筆者がクルマで作業したときのものですが、バイクでも手順は全く同じです。

 

用意するもの

  • バンテージ本体
  • ホースバンドまたは針金(できればステンレス)
  • 適度な大きさの容器と水
  • ハサミやナイフ
  • ゴム手袋

ガラス繊維を含んでいますから、素手で作業するとしばらくは手で触った色々なところがチクチクしてしまいます。きちんと防護しておきましょう。

 

行程1:外せるだけ外す

マフラーにバンテージを巻いてみたい!【プチカスタム】

巻く対象を車両から外せる場合は外したほうが作業が簡単で捗ります。純正遮熱板取付用のダボやステー等の余計な出っ張り等がある場合は除去します。

 

行程2:バンテージを湿らせる

マフラーにバンテージを巻いてみたい!【プチカスタム】

作業前にバンテージを水に漬けてしっかり湿らせます。これによりガラス繊維の飛散を抑えつつ、巻き終わって乾いた時の収縮で余計な緩みをなくせます。

 

行程3:ひたすら巻く!

マフラーにバンテージを巻いてみたい!【プチカスタム】

端を重ねるように巻いて、ホースバンドまたは針金で固定したら、あとはひたすら巻いていきます。

コツは包帯とおおよそ同じで、曲がった部分は内外での重ね具合で調整すると綺麗に巻けます。

分岐部では、あらかじめ分岐先のバンデージの端を分岐前の巻きに潜り込ませて固定しておきます。

巻き終わりは巻きはじめと同様に、ホースバンドまたは針金で固定します。

 

行程4:焼きを入れて水分を飛ばす

マフラーにバンテージを巻いてみたい!【プチカスタム】

車両に戻してエンジンをかけて「焼き」を入れます。湿らせていた水気を飛ばすことにより、弛み気味だったところもタイトに仕上がりながら、製品によっては硬化するものもあります。

 

カスタムの方向性で選べる種々の市販品

マフラーにバンテージを巻いてみたい!【プチカスタム】

素材はおおよそ似通ったものですが、様々な幅・長さ・色のものが市販されています。

使用部位やその曲がり度合いにより幅と長さを決定しますが、幅広のものを粗く巻くか、幅の狭いものを緻密に巻くか、混在させる場合の見た目の連続性・・・・・・はカスタムの方向による必要性とセンス次第でしょう。

白・ベージュ・黒といった古くからあるものに加え、最近では銀・赤・青といったものも見かけます。

 

コスパも満足感も高いマフラーバンテージ

マフラーにバンテージを巻いてみたい!【プチカスタム】

筆者の場合は、純正の遮熱板が気に入らない、割れるとのウワサの多いアフター品エキマニは使いたくないといったことからの、純正エキマニのサビサビ隠しドレスアップでしたが、3000円でできるドレスアップとしては非常に満足しています。

 

バイクの場合はより目につくだけに、似合う車種やカスタムジャンルはある程度絞られますし、直接風雨に晒されることも多いだけに劣化も進みやすかったりもしますが、排気効率といった性能面と、遮熱といった実用面も見込める安価なドレスアップとしては有効な手段です。ぜひお試しあれ。

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