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2003年にドゥカティのラインアップに登場した、近未来感あふれる「Multistrada(ムルティストラーダ) 1000DS」を用い、オランダの「North East Custom」がさらにモダンなカフェレーサースタイルにモディファイしました。
North East Customと言えば、ヤマハ「TR1」ベースのボバーカスタムを紹介したばかりですが、今回の車両もかなりユニークかつインパクト溢れる一台なので、是非ともご覧ください!
ベースはドゥカティのマルチパーパスモデル
ムルティストラーダは歴代ドゥカティの中でも、最も売れたバイクになります。そしてつい先日、第4世代の「ムルティストラーダV2」が発表になりましたね。しかし、今回の主役はムルティストラーダシリーズの初代モデルになります。このマシンのデザインを務めたのは、バイクデザイナーで有名な「ピエール・テルブランチ氏」。「MH900e」をはじめ、「999」や「Hypermotard」など、ドゥカティの歴代銘車のほとんどが彼によって生み出されたものになります。
ちなみに、初代は独特なデザインから賛否両論あり、現在の中古相場は約40万円ほどと、当時の1/3程度で購入することができます。かなり安くなっているので、値上がる前の今が購入のチャンスではないでしょうか!
価格:136万5,000円
全長×全高:2,057×1,280mm
シート高:780mm
ホイールベース:1,462mm
重さ:196kg
エンジン形式:空冷L型2気筒 2バルブデスモドロミック
排気量:992cc
タンク容量:20L
Ducati Multistrada 117
ムルティストラーダ1000DSの特徴的な外装類を全て取り外し、フレームの再構築からカスタムがスタート。North East Customはカフェレーサーをコンセプトに掲げてカスタムをしていますが、完成したこちらの車両は、カフェレーサーとモタードが融合した新ジャンルに仕上がっています。
また、同時発売された高級ラインの1000S DSではなく、大衆向けの1000DSをベースにしているあたりが尚いいですね。それにしても現代風でカッコいい!
ムルティストラーダの最大の特徴とも言えるフロントカウルを取り外し、LEDヘッドライトが埋め込まれたゼッケンプレート風カウルに換装。デザインがユニークなフロントフェンダーと相まっていますね。
ワンオフのチンスポイラーがあることで、全体のバランスが引きしまるだけではなく、疾走感を生み出すのに一役買っています。また、エキゾーストパイプを巧みに交わすなど、手の込んだ演出も見所でしょう。
ハンドルポストはインジケーターとデジタルスピードメーターを埋め込むことで無駄を削ぎ落とし、ハンドル周りをスッキリとさせています。
ウインカーはバーエンドタイプを採用。細かな部分にも抜かりなくこだわることで統一感を図り、モダンに仕上げています。
ガソリンタンクはドゥカティのアイコンであるトレリスフレームと同様の角ばったデザインに仕上げられています。フレームから飛び出したエアダクトが印象的ですね。
純正では、リアフェンダー下に2本出しのマフラーが顔を覗かせますが、2in1に変更することでリア周りをスッキリさせています。
また、ガソリンタンクとリアカウルの間には、オフロードやモタードで用いられるハイシートをセット。高さが増したことで寝かし込みの軽減や、体重移動の快適性が上がっていることでしょう。
スタイリッシュなテールエンドには、LEDライトが埋め込まれています。シンプルイズベストとは正にこのこと!
ラインアップに追加してほしい!
何度も言いますが、本当にカッコいい!! ドゥカティのラインアップに追加してほしいほど、完成された一台ですね。これでさらに電動バイクなら、尚のこと言うことなしですね。ドゥカティさん、ご検討宜しくお願いします〜