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オーストラリアから世界に名を馳せる有名カスタムショップ「PURPOSE BUILT MOTO(パーパス・ビルト・モト)」が、ヤマハのXS650をベースに極上のカフェレーサースタイルを製作しました。
パーパス・ビルト・モトといえば以前、CBX1000ベースのカフェレーサーをご紹介したのも記憶に新しいことでしょう。
それでは、フォーライドでお馴染みのパーパスビルトモトの華麗なるXS650カスタムをご覧いただきましょう!
ヤマハの銘車「XS650」がベース車両
ヤマハ初となる4ストロークモデルの「XS-1」がマイナーチェンジをして、1970年に登場したモデルがXS650です。当初はドラムブレーキが採用されていましたが、1971年に発売されたXS650Eから前後ディスクブレーキに変更。
そして、1978年にはXS650スペシャルが登場し、これが後にヤマハの「アメリカンクルーザー」の代名詞となったスペシャルシリーズのパイオニアとなるわけです。
今でも根強い人気を誇り、年式や状態にもよりますが中古相場はおおよそ100万円〜。
エンジン型式 | 空冷 4ストローク並列2気筒 SOHC |
---|---|
排気量 | 653cc |
最高出力 | 39kW(53.0PS) / 7,500rpm |
最大トルク | 53.9N-m(5.5kgf-m)/ 5,500rpm |
車両重量 | 185kg |
全長×全幅×全高(mm) | 2,120×930×1,225 |
最低地上高(mm) | 135 |
シート高(mm) | 785 |
変速機 | リターン式・5段変速 |
燃料タンク容量 | 11L |
タイヤサイズ | 前:3.50-19・後:130/90-16 |
価格(当時) | 33万8,000円 |
パーパス・ビルト・モトのシグネチャーシリーズ
カフェレーサースタイルへとカスタムされたXS650は、パーパス・ビルト・モトが自信を持って提案するシグネチャーシリーズです。
ビンテージストックパーツを用いて古典的なカフェレーサーのスタイリングを維持しながら、現代の手法を用いて製作されました。
オリジナルの4.5インチLEDヘッドライトが埋め込まれた片目のフロントフェアリングはビルダーのお気に入りポイントの一つ。ヘッドライト下には3つのランニングライトを配置。
カフェレーサーに欠かせないセパレートハンドルには、特殊なつや消し風のパーツで統一され、男前な革巻きグリップをセット。
38φのセリアーニフォークを介して、エアスクープが設けられたメカニカルなロビンソンドラムとボラーニの18インチリムがセットアップされています。
伝統的なデザインのロビンソンドラムを装着するために、ドゥカティGT1000用のスレーブシリンダーを使用して油圧クラッチへと変換されています。
フレームに合わせてメッキ処理されたエンジンも抜かりなくチューニングが施され、700cc HOOSレーシングキットが組み込まれています。キャブレターはミクニVM34を装着。インテークはワンオフで、フィルターにはDNAの特注品がセットされています。
ストローゴールドが美しいエキゾーストは、耐食性に強いSUS316ステンレス鋼素材を使用。左右に配置されたパーパス・ビルト・モトのオリジナルサイレンサー「トルピードマフラー」がレーシーさを引き立てています。
フレームエンドは大胆にチョップし、すっきりしたリア周りを実現するため、あえてフレームエンドはループ加工されていません。また、スタイリッシュなワンオフのシートカウルに合わせてテールランプが埋め込まれています。
シート下にあったエアクリーナーボックスやサイドカバーは完全に取り外され、定番のスカチューンカスタムされています。また、電装類は一から引き直されています。
金属の質感と深みのあるキャンディーグラデーションにも注目
カスタムマシンの仕上がりを左右するペイントワークも見所で、ヤマハのストロボカラーを彷彿させるグラデーションや、金属の質感を活かしたシンプルなグレーベースのカラーリングが、マシンをよりハイエンドに際立たせています。
今回はXS650のカフェレーサーカスタムをご紹介しましたが、パーパス・ビルト・モトでは他にも様々なベースモデルでカフェレーサーを製作しています。
どれも洗練された極上のカスタムばかりですので、今回のXS650カフェが気に入った方は、是非オフィシャルサイトもご覧ください。