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クルマ好きであればご存知の方も多いかと思いますが、「BOHEMA」や「R1」などの公道仕様ハイパーカーを手がけているチェコスロバキアのPRAGA(プラガ)が、トラディショナルスタイルを継承したビンテージルックなバイクを28台限定で発売するとの発表がありました。
そこで今回は日本円で約1,240万円という超高級マシン、プラガ「ZS800」をご紹介いたします!
100年以上もの歴史を誇る老舗メーカー
1907年にチェコスロバキアで設立さたプラガは、クルマをはじめトラックやバス、オートバイから飛行機に至るまで、さまざまな乗り物を製造してきました。そして、今回ご紹介するバイクのモデルは1928年に誕生した「Praga BD500」を、最先端技術を用いて現代に蘇らせたモデルになります。
カワサキ「W800」のエンジンを搭載した「ZS800」
精密機器のようなメカニカルな見た目が印象的なZS800は、なんと言っても比類のない唯一無二のデザインが魅力。ちなみに、この車両を製作するにあたり約300時間もの機械加工時間を要したとのこと。衝撃的な販売価格も驚きですが28台限定というのも納得ですね。
「ZS800」のディテール
スポークの形状がユニークなホイールは鍛造カーボン製。そこにリブドデザインがあしらわれた油圧ドラムブレーキを組み合わせることで、現代のバイクとは一線を画すビンテージルックに仕上がっています。
フレームの構造部分を形成する11.5Lのガソリンタンクは大幅な軽量化を実現し、美しいビジュアルを保つために鍛造カーボンカバーで装飾が施されています。
ZS800を象徴する独自のガーターフォークは、最高級素材のクロムモリブデン鋼を用いて造られたものです。
配置されたオーリンズのサスペンションユニットには、チタン性のスプリングを装着することで目を惹くデザインもさることながら衝撃を緩和し、安定した走行性能を発揮します。
質感がなめらかなフレームやガーターフォークなどに用いられている素材は、ジュラルミン合金、クロムモリブデン鋼、鍛造カーボン、チタンなどの最高級素材を採用しています。主にチタンが主役となり、ネジ、アクスル、シャシー、エンジンのナット&ボルトもチタンで作るこだわりよう。
軽量かつ剛性の強い素材を使用しているため、800ccクラスのバイクでありながらも重量はわずか142kgと、125ccクラスのバイク並みの軽さとなっています。取り回しも楽々行えることでしょう。
リアフェンダーに鎮座しているオシャレなラゲッジラックは、ウィンカーとテールランプ、フェンダーステーを一体化することで、視覚的にすっきりとまとめ上げられています。
ビンテージルックながらも高年式の最新エンジンを搭載しているので故障の心配もなく、パワーやトルクなどのスペックも充分に備わっているので、街乗りからロングツーリングに至るまで快適なライディングを楽しむことができそうですね!
日本円に換算すると約1,240万円という現実離れした価格は庶民には手が届きそうにありませんが、ビジュアルで言えばネオレトロブームの昨今にピッタリな一台なのではないでしょうか。こんなにも素敵なバイクを所有してみたいものです。
ZS800のスペック
エンジン型式 | 空冷 4ストロークSOHC 並列2気筒 |
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排気量 | 773cc |
最高出力 | 39kW |
最大トルク | 65Nm |
車両重量 | 142kg |
変速機 | 5速 |
燃料タンク容量 | 11.5L |
価格(税込) | 86,000ユーロ(1,240万円) |