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BMWモトラッドが非常に興味深いカスタムマシンを公開しました。なんとBMWモトラッド・ポーランドが7台もの「R18」カスタムを製作したというのです。
ここでは画像を中心にかいつまんでご紹介していきますが、なかなかに個性的でカッコいいカスタムマシンが目白押しですよ!
1:灼熱のハイウェイを疾走する「Speedy Gonzales」
BMWの販売パートナーであるインチケープは、カスタムマシンの名前に「メキシコ最速のネズミ」を選びました。私たち日本人には馴染みが薄いのですが、Speedy Gonzalesというのは1953年に登場したワーナー社のルーニー・チューンズ(Looney Tunes)シリーズに登場するネズミのこと。メキシコで最も速く走るネズミという設定でした。
それはそうと、この「R18 Speedy Gonzales」の完成度の高さは圧巻もの。「R18 Speedy Gonzales」がメキシコ北部の砂漠のハイウェイを走り、巨大なサボテンを通り過ぎ、果てしなく続く灼熱のアスファルトを疾走する姿が容易に想像できるほどですね。
フロント周りで目に付くのは高くそびえるエイプバー。実に良く似合っています。
1920~1930年代のクルマにインスパイアされたという前後のエスカルゴフェンダーは力強いアールを描いています。
ガソリンタンク、サイドカバー、ヘッドライトシェルはオールドスクールな塗装が施され、煌びやかで豪華な印象を与えています。
2:自動車ディーラーが製作した「Roadster」はシートカウルに注目!
ポーランドにおけるBMWとMINIの販売パートナーであるヴロツワフのInchcape Wrocêawが、1920~1930年代の自動車工学からインスピレーションを得て製作したのが、この「R18 ロードスター」。
シートカウルをご覧ください。実はこのシートカウル部分は追加のガソリンタンクとされており、「R18 ロードスター」のリアエンドにスポーティな外観を与えつつ、機能向上も果たしています。
クラシックなカフェレーサースタイルを漂わせる、オリジナリティ溢れるカスタムマシンに仕上がっています。
3:葛飾北斎リスペクト!「Roadster」はタンクに注目!
BMWセールスパートナーであるTeam Długołękaが製作したのは「R18 The Great Wave」。日本の絵画とボバースタイルをインスパイアしているとのことです。
こちらのバイクの注目ポイントはガソリンタンク。この緑青の塗装はポーランドで最高の芸術家であるウカシュ・エルバレンコ氏が施したそうなのですが、モチーフにされたのは見ての通り”葛飾北斎”。中学校の教科書にも出てくる絵画で、富嶽三十六景のなかの一つ「神奈川沖浪裏」です。日本人として嬉しいですね!
4:2019年に発表された「R18コンセプト」を実車化した「Roar」
さてさて4台目はBMWモトラッドディーラーであるSmorawińskiが製作した「Roar」=咆哮(ほうこう)。クラシカルないで立ちは、ベテランバイカーさんなら「コレぞBMW!」と喜びそうですね。ちなみに参考にしたのは、下記の過去記事で紹介していた「コンセプト R18」なのだそう。
なお「コンセプトR18」は「R18」がリリースされる前に発表されていた直接的なコンセプトモデル=ご先祖様なわけですが、それよりも前にBMWモトラッドでは「R5 Hommage」というコンセプトモデルを発表していました。そこに焦点を当てたのが「Roar」なのです。
実車を見てみると、非常に軽量なリアセクションを実現しています。短いリアマッドガードや2つのコイルスプリングを備えたサドルシートなど、調和のとれたディテールになっています。
5:上品なユーロカスタム「Liberty」
Liberty Motors Piasecznoが製作したのは「Liberty」。ポーランドで有名なカスタムビルダーであるNine Hills Motorcyclesに製作を委託したそう。
ガソリンタンク、前後フェンダー、シート、小さなLEDヘッドライトとランプトリムなど、ゼロから設計されたワンオフのボディコンポーネントを多数採用。現代的なユーロカスタムに仕上げられています。
シャーシは低めにセットされたフルアジャスタブルのリアサスペンションと、わずかに短くされたフロントフォークに加えて、Rick’s Motorcycles製3ピースホイールが使用されています。シリンダーヘッドカバーや特別に設計されたオイルクーラー、Beringerのブレーキキャリパーやフットレストなど、多数のビレットパーツも搭載して上品に仕上げられています。
6:マン島TTレーサーを想起させる「R18 Isle of Man」
1939年にGeorg “Schorsch” MeierがBMWを駆り、マン島シニア TTレースで優勝を果たしました。BMWモトラッドの販売パートナーであるDobrzanski Team Customsは同車にインスパイアされ、このスポーティな「R18 Isle of Man」を製作しました。
サイドカバーに搭載しているゼッケンプレートのNo.49はマイヤーの番号です。
カラーリングはBMW「M4」でお馴染みの、マン島グリーンメタリック仕上げとされています。「R18」をTTレーサー風味に仕上げるアイデアは意外でしたが、抜群に似合っていますね!
7:黒がキーワードの「R18 Black Jack」
最後にご紹介するのは、ZK Motorsが製作した「R18 Black Jack」。ただブラックアウトさせるだけでなく、ブラッククロームを広範囲に使用することで高級感を醸し出すことに成功しています。
このガルバニック処理されたコンポーネントのリストは長く、ヘッドライトリング、スピードメーターサラウンド、エンジンハウジングカバー、ハンドルバーウェイト、シリンダーヘッドカバー、プッシュロッドチューブ、インテークマニホールドトリム、インテークグリル、エアフィルターカバー、ハンドルバークランプ、ビーチバーハンドルバー、フューエルキャップ、フューエルフィラートリム、ミラーとなっています。
ポーランド人によるセンス抜群のBMWモトラッド「R18」カスタムを、一挙7台ご紹介しました。
日本人によるカスタムマシンもさることながら、ポーランド人が製作するカスタムマシンもとびきりオシャレで、アイデアやギミックが詰まっていましたね!
この記事を参考に、あなたも理想の「R18」を製作してみてはいかがでしょうか。
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