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みなさんはホンダの「CX500」と言う車両はご存知でしょうか?ホンダ好きや勘のいい方ならすぐ気づくかと思いますが、海外向けの輸出仕様車で、日本で言うところのGL500になります。これならご存知の方も多いかもしれません。
そして、CX500を劇的に変化させたバイクショップは、本サイトで何度か紹介している海外の「Sur Les Chapeaux De Roues」になります。
HONDA CX500(GL500)
Sur Les Chapeaux De RouesのビルダーManuel氏が手がけたカスタムマシンを見る前に、まずはベースとなっているCX500の説明から足速に参りましょう!
遠乗りとスポーティ走行の2つの性格を併せ持つバイクとして1977年に登場し、日本では「ホンダ ウイング(GL500)」と言う名前で発売された、水冷4ストロークV型2気筒エンジンのモデルです。
発売当時よりマニアックなファンからの人気が高く、現在はヨーロッパを中心にカスタムベース車として再び注目を集めています。
カスタムレーサースタイルへと昇華
みな様お待ちかね!こちらがSur Les Chapeaux De Rouesが制作した、カスタムレーサースタイルのCX500になります。元のノーマル画像と比べると、まったくもって別のバイクと言えましょう。
野暮ったい純正パーツを取っ払い、スタイリッシュかつ今風なカスタムが落とし込まれていて、非常にカッコいいですね!
ショックをリジッドに換装することで車体が低くなっていますが、お察しの通り、見た目は良いですが乗り心地は言わずもがなで……。
カスタムポイント
この写真では分かりにくいですが、ハンドルは下向きに取り付けることで、ボードトラックレーサー的なポジショニングとなっています。ちなみに、マスタシリンダーはスパーモトなどでお馴染みのBeringerに換装。
また、レーシーなバランスを保つためフォークを8cm短くし、バランス良くまとめ上げられています。
タンクにデカデカと書かれている「SLCDR」の文字は、ショップ名”Sur Les Chapeaux De Roues”の頭文字を象ったもの。
また、タンクのあちらこちらには、ショップのロゴやアイコンなどが落とし込まれており、ビンテージタトゥーフラッシュのようなポップな雰囲気に仕上がっています。
マシンカスタムの方向性とペイントのアートワークが絶妙にマッチしているのは、ビルダーManuel氏の類稀なるバランス感覚によるものと言えます。
この手のカスタムでは珍しいショートタイプのワンオフマフラーは、歯切れの良いサウンドを響かせ、行き交う人々を魅了してくれることでしょう。
エンドの形状やボルトがあることから、サイレンサーがきちんと入っていることが伺えます。
キーシリンダーはキャブレター上の目立たない位置に移設してあります。ありきたりかもしれませんが、個人的にエアクリーナーはスポンジではなく、ファンネルかパワーフィルターあたりの方が見栄えが良い気がしますが、これも個性ということで……。
街中でも映えるデザイン
エンジン周りに全てを集約することで、シート下をすっきりと見せつつ、全体的にバランスがとれた見事な1台ですね。色の使い方やデザインが今流行りのビンテージスケート風となっており、街乗りで映えること間違いなし!
いつかこんなバイクで海岸沿いをまったりクルージングしたいものですね!