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仕事柄で戦車やマルチテレイン系の乗り物に触れる機会が多くあるという屈強な依頼主に依頼されてSide Rock Cyclesが製作したカスタムバイク、それがRogueです。今回は、依頼主のイメージにまさにピッタリで野生的でありながらも洗練さを持つこのカスタムバイクの特徴や魅力に迫ります。
ベース車両はBMW R100R
Side Rock Cycles Rogueのベース車両は1992年式のBMW R100Rです。R100Rは同じくBMWが製造したR100GSの純正部品と互換性のあるものが多く、それも大きな理由となってカスタムバイクのベース車両に選ばれています。
鮮やかなカラーリングの外装
燃料タンクやレーシングナンバープレートのカラーリングはメタリックブルーとホワイトの2色が基調とされ、バイク全体が鮮やかな印象を醸し出しています。パッと見、街中を走っていても違和感を感じさせない、洗練された都会的なデザインです。メタリックブルーカラーからは、活動的で活気に満ち溢れている印象も感じ取れます。
シートはブラウンカラーのレザー製、これによってSide Rock Cycles Rogueに落ち着いた雰囲気も与えられているのです。後方にはSRCのロゴ刺繍が施されていて、カスタムバイクらしいです。
フレーム加工でパラレバータイプへモディファイ
Side Rock Cycles Rogueの製作にあたって、まず各種パーツをフレームから取り外すところから始ま利、さらにそこからフレーム加工が為されています。
中でも、同社(SRC社)のモノレバー・スクランブラー向けサブフレームをモディファイ(改造)してパラレバータイプのフレームが取り付くようにされている点は特徴的です。同時にシート位置も高くなりました。
このパラレバーシステムとはR100GSから新たに採用された構造で、カルダンシャフト(ドライブシャフト )をトランスミッションと後輪の間に備えるBMW独自のシステムを支える重要な役割を果たしています。
カルダンシャフトを採用するバイクだと構造的に後輪が加速時に浮き上がってしまうので、パラレバーシステムを用いてその浮き上がりを抑制するというのが目的です。つまりその分、トラクションがしっかり路面へ伝わることとなります。
各種パーツはコーティング済み
フロントに使われていた18インチ純正ホイールを19インチホイールへと変更。その他、ホイールとハブへブラストやパウダーコーティングを施しています。タイヤはハイデナウのK60というオンロードでもオフロードでも走行可能なタイヤをチョイス、カスタムの意図としてはまさにピッタリです。
リアサスにはBitubo社製のGSスペックロングストロークダンパーを装着しています。フロントのブレーキキャリパーにはブレンボを装着。ブレーキラインもメッシュ製のものが装着されています。
エンジンとトランスミッションはフレームから一度取り外されてオーバーホール済み。それと同時にピストン変更・強化クラッチといったチューニングもされているなど、きっちり手が入っています。キャブレターはミクニ製のものの採用です。
オフロード感・重厚感を高める合金のフットレストや、オフロード走行では欠かせないアンダーガードなどが装着されているあたりもオフロード車両らしい魅力を感じさせます。メッシュブレーキラインが美しいです。
自分のイメージにあったバイクのカスタムという選択肢
自身がかっこいいと感じるカスタムを施すことはもちろんのこと、今回のような自身のイメージにピッタリなカスタムバイクに仕上げるという方法も、バイクライフをより楽しむための1つの方法と言えるでしょう。どのようなカスタムにしようか悩んでいる方、こういう方向性を検討してはいかが?