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豪華な車両の魅力をアゲるカスタムも良いですが、正直微妙なベース車両をググっと魅力的に変身させる…… そんかカスタムが大好きな筆者なのですが……
今回は、まさにそんな感じのカワサキ「ER6」をベースにした、キレッキレのトラッカーをご紹介しましょう!
ベースはカワサキ「ER6」2012年モデル!
制作したのは、フランス南部のリゾート地マルセイユのほど近く、シャトーヌフ=レ=マルティーグを本拠地とするカスタムビルダー”Taverne Motorcycle”。近年メキメキと頭角を現しているビルダーさんですので、ご存知のカスタムフリークな方もいらっしゃることでしょう。
さて、そのカスタム車両をご紹介する前に、ベース車両を載せておきます。カワサキ「ER6」2012年モデル。
コチラです! いやっ、コレは同年式の「ER4n」。日本向けに400ccに排気量を下げて販売されていたモデルでして……「ER6」はカワサキ広報サイトにも掲載されていない地味な存在なのであります。
ご覧の通り、そのエクステリアは若干昔の「バリオス」付近を彷彿とさせるものですが、いわゆるネイキッドモデル。ただしエンジンはカワサキが誇る総排気量649ccの水冷並列2気筒エンジン。極めてタフでトルクフル、そして扱い易さにも定評があります。
ということで「ER6」は……良くも悪くも、大きな特徴のないモデルであります。
「ER6」がキレッキレのトラッカーに変身!
それが、どうでしょう!外装をメインにカスタマイズすることで、ご覧のように、見事なトラッカースタイルに変身しているのであります。
キレッキレと表現しているのにはワケがありまして、実は機能パーツにもシッカリと手を入れているのが”Taverne Motorcycle”らしいところ。
例えば、ノーマルでは若干弱々しい印象のフロントフォークには、トライアンフ「955」用を移植。ブレーキディスクにはBeringer製品をセレクト。カスタマイズして搭載しています。
ホイールは純正のままのようですが、タイヤはブランド不明のブロックパターン採用モデルに変更。これでググっとアグレッシブな印象を与えています。
またラジエーターを大容量タイプに変更しているそうです。
さて、トラッカーらしさを表現するフロントフェイスはご覧の通り!
ゼッケンプレート風のアルミニウムシェルとヘッドライトプレートを自作したうえで、ヘッドライトを搭載。ブレーキラインやヘッドライトプレート、ハンドルグリップなどにライムグリーンを配す小技も見事であります。
しかししかし、本カスタム最大の見所は、なんと言っても外装!シートカウル&サイドゼッケンはアルミ製のワンオフ品。背面にはブレーキランプとウィンカーが内蔵されているのであります。またフェンダーレス仕様ですが、シートカウルとサブフレームの保護も万全な模様。機能的でもあるワケです。
ここまで雰囲気がガラっと変わったカスタムバイクですが、ライダーが跨ると……そのライディングポジションはご覧の通り。「ER6」と変わらぬ実に自然なもの。
ということで今回は、”Taverne Motorcycle”が手掛けた、「ER6」ベースのトラッカーをご紹介しました。
ありふれたバイクをベースに、カスタムにより魅力をアゲる手法に脱帽した筆者でございます。
Taverne Motorcycle
24 av. de la Moutte,Zone de la Valampe, 13220 Chateauneuf-les-Martigues