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インドネシアはジャカルタを拠点に活動しているバイクショップ「Thrive」が、カワサキ「ニンジャ150RR」のエンジンを2基使って、過激なドラッグレーサースタイル然とした驚愕のカスタムマシンを製作しました!
その名も「T 22 Synthesis」
もはや全く原型をとどめないこちらの車両ですが、ベース車両はASEAN向けに販売された「ニンジャ150RR」になります。日本では馴染みの薄いモデルですが、ASEAN地域ではお馴染みのバイク。
全長が長く感じられるかもしれませんが、実際の全長は1,680mmと意外にもコンパクト。いや、ベース車両の全長は1,930mmなので、250mmも短くなっています!
2基のエンジンを搭載!
エンジン2基掛けのドラッグレーサーカスタムは古くから比較的メジャーな手法でしたが、小型エンジンでの2基掛けはオリジナリティーがあって面白いですね!
さらに、軽量化されたフライホイールがチェーンで連結され、クイックシフターと270度のレーシングクランクシャフトが備わっています。これだけでも非常に高い技術力が伺えます。
キャブレターはLECTRON
フタの代わりにボール(絵文字でよく見かけるヤツ)がはめ込まれたキャブレターは、日本でも人気を集めているLECTRON(レクトロン)のキャブレター。
ラジエーターも2個
パフォーマンスアップを図るためにラジエーターも場所を選び、ゼッケンプレートの位置(ヘッドライトポジション)とエンジン前面の2箇所に配置してあります。ドラッグレースでは、放熱性・冷却性を高めないと命取りになりますからね。
簡素化されたシンプルなコックピット
4つのメーターがミニマルにまとめられたスタイリッシュなコックピットに設置されたメーターは、左からスピード、タコ、電圧計、温度計となっています。
ストッピングパワーも確保!
エンジンやボディーワークに目が行きがちですが、足回りにも力が注がれており、ブレンボのキャリパーが2つセットされています。また、空気抵抗を抑えるべく、ホイールを覆うディスクカバーと、グッドイヤーのスリックタイヤが相まって、実にレーシーな雰囲気を醸し出していますね。
ジャカルタのストリートレースでは圧勝!?
日本はもとよりジャカルタにおいても公道でのストリートレースは違法ですが、ジャカルタのメインストリートなどでは草レースが日常的に繰り広げられているとのこと。その中に、突如このマシンが参戦したらブッチギリ間違いなしですね。
なにより、ボンネビル・ソルトフラッツで行われるボンネビルスピードウィークに参戦して、このマシンの実力を試してみて欲しいものです。