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ボーランドにあるカスタムショップ「UNIKAT Motorworks」の手によって、大排気量スポーツスクーターの先駆けであるヤマハ「TMAX」(2009年式)が、超絶ストリップ&流線形の独創的なカスタムバイクへとモディファイされました。
美しくもスパルタンな仕上がりは見る者全てを魅了する。そんな極上のTMAXカスタムをご紹介いたします。
ベースはヤマハ「TMAX」(2009)
250ccクラスのビッグスクーターが流行っていた時代に、500ccでスポーツ性能を備えたオートマチック(AT)ミッションを採用し、スクーターとミッションバイクの良いとこ取りをしたヤマハ「TMAX」。現在でもTMAXは、ヤマハ発動機の公式サイトで”スポーツツーリング”カテゴリーに属しており、大排気量スポーツスクーターの先駆け的存在です。
初代TMAXは欧州向けに2000年代頃に生産され、日本では2001年から発売されています。登場からすでに20年以上経過しておりますが、現在でもTMAX 560としてラインアップされるロングセラーモデルです。現行車は、名前の通り初代から62ccほど排気量がアップされています。ちなみに、今回ご紹介するベース車と近しい年式(2009年式)であれば中古相場は50万円前後で購入することができます。
それではこれからこのバイクがとんでもない姿に変貌を遂げるので、原型を目に焼き付けておいてください!
TMAX(2009)のスペック
エンジン型式 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・並列2気筒 |
---|---|
排気量 | 499cc |
最高出力 | 28kw(38 ps)/7,000rpm |
最大トルク | 44N・m(4.5 kg・m)/5,500rpm |
車両重量 | 222kg |
全長×全幅×全高(mm) | 2,195×775×1,445 |
最低地上高(mm) | 125 |
シート高(mm) | 800 |
変速機 | Vベルト式無段変速 |
燃料タンク容量 | 15L |
タイヤサイズ | 前:120/70R15・後:160/60R15 |
価格(税込) | 94万5,000円 |
※現行TMAX560のスペック表ではありません。
UNIKAT Motorworksによる超絶カスタム!
ポーランドのUNIKAT Motorworksが、5ヶ月の期間を費やし製作したカスタムTMAX。純正のFRP外装が全て取り除かれているため、ベースがTMAXだとは誰も気づかないことでしょう。フレームワークや独創的なシートが織りなす絶妙な流線形のシルエットがなんとも印象的です。
ウィンドシールドはBMW C400X用のカスタムパーツを流用し、LEDヘッドライトはハイサイドヘッドライト、メーターはモトガジェットのモトスコープミニスピードメーターに換装されています。
ビルダー曰く、車格の大きなTMAXのカスタムはバイクというよりクルマのカスタムに似ているとのことでした。
TMAXを形成する外装類やシートを含め、ほとんどの純正部品を取り外すことでノーマルに比べて30kgもの超軽量化に成功。軽くなった分、さらにトルクとスピードが増しています。
流れるようなサブフレームに添って作られたシートの下には燃料タンクが設けられており、シート中央部には真鍮製のタンクカバーが顔を覗かせています。
ちなみに、こちらのシートは2回作り直していて、3回目でようやく納得のいくフォルム&カラーリングに仕上がったとのこと。さらに、革巻きグリップもシートと同色のキャメルカラーで統一されています。
見えていませんが、エアフィルターは信頼と実績のMALOSSI製に、マフラーはワンオフのメガホンタイプマフラーが取り付けられ、吸排気系の性能アップが図られています。
また、シート下に移設された冷却システムをサブフレーム内に収めることが最も苦労したポイントとのこと。予算を超過してしまわぬよう配慮した結果、作業時間が大幅に増えてしまい、ビジネスとしては相応の対価が得られませんでしたが、利益よりも妥協せずこのマシンを完成させることに重きを置いたようです。
唯一無二のマキシスクーター
TMAXのカスタムに詳しい方であれば「いやいやRSDでも似たようなのあったじゃん」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれ。これはこれ。全く別の独創的で美しいTMAXカスタムと言えましょう!
今回紹介したTMAX以外にも、UNIKAT Motorworksのオフィシャルサイトには様々なスタイルのカスタムマシンがアーカイブされています。気になった方は、ぜひご覧ください!
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