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芸術が盛んな街、イタリアのラヴェンナにファクトリーを構えるVibrazioni Art Designが、日本のアニメやマンガといったジャパニーズカルチャーにインスパイアされたカスタムバイクを製作しました。
Vibrazioni Art Designは、石油や食品などに使われた使用済みのドラム缶やペール缶といった金属製廃材を利用して、ユニークなカスタムバイクだけではなく照明器具やチェア、テーブルといった家具もデザインしています。
日本をモチーフにしたカスタムマシン
「Vertigine」と名付けられたこちらが、ジャパニーズカルチャーを落とし込んだカスタムバイクです。
ジャパニーズカルチャー云々よりも、どちらかというとVibrazioni Art Designの真骨頂である廃材利用の方が目立っているような気もします。
ベース車両はモトグッツィの「Audace」
Audaceは2015年にCalifornia 1400シリーズのラインアップに追加された海外限定モデルです。心臓部はモトグッツィ特有の開脚した90°Vツインエンジンを搭載し、圧倒的なパワーを発揮。そして、ガソリンタンクをはじめシートやサイドバー、リアフェンダーが生み出すマッシブかつファットなシルエットが特徴的ですね。
クロームを減らし、マットブラック+コントラストカットでまとめることで機械的なディテールがより際立つ一台です。日本では未発売モデルということもあり、認知度はあまり高くありませんが、海外では2020年までラインアップに並んでいました。
エンジン型式 | 空冷/油冷 4ストローク/OHV |
---|---|
排気量 | 1,380cc |
最高出力 | 6,500rpm |
最大トルク | 121N-m |
車両重量 | 299kg |
全長×全幅×全高(mm) | 2,445×920×1,145 |
最低地上高(mm) | 165 |
シート高(mm) | 740 |
変速機 | 6速変速 |
燃料タンク容量 | 20.5L |
タイヤサイズ | 前: 130/70 R18・後:200/60 R16 |
価格(税込) | $16,390.00(日本円:約188万8,000円) |
Vertigineのディテール
フロントカウル裏には大型のディスプレイ(GPSスピードメーター)を配置。
アナログ式のメーター類やインジケーターを取り外し液晶1枚でそれら補っているため、コックピット周りが非常にスッキリとまとまっています。
廃材を利用した無骨なガソリンタンクは、もちろんワンオフ。えぐられた部分にはゴジラを彷彿とさせる謎の怪獣が描かれており、目まいを口走っていますね。
ちなみに、こちらのマシンに名付けられた「Vertigine」は直訳すると目まいを意味します。クラクラするほど魅力的ということでしょうか。
エンジン周りのカウルはケブラーとカーボンで覆われ、放熱性アップを加味してエアスクープが設けられています。
これによって視覚的にはどっしりとした印象と近未来感を演出しています。
フロントホイールとフォークを丸ごと包み込んだ斬新なデザインが落とし込まれています。こちらは大友克洋先生による日本の名作漫画AKIRAに登場する「金田のバイク」を連想させますね!
ユーニクなことにLEDヘッドライトは前輪に埋め込まれています。
Vertigineの動く姿は動画で確認!
日本の様々なカルチャーや斬新なアイデアが詰め込まれた、奇抜なカスタムマシンのご紹介でした。なにより、日本をテーマに製作してくれたことが日本人として嬉しい限りです。
また、Vibrazioni Art Designでは今回ご紹介したVertigine以外にも、とてもユニークなデザインのバイクが多数ありますので、気になる方はオフィシャルサイトをご覧ください。