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今回ご紹介するのは、オランダのNorth East Customによってボバースタイルへとカスタムされたヤマハの銘車「TR1」がベース。
ベースとなったモデル「TR1」がどんなバイクかを含めご紹介したいと思います。
ヤマハ「TR1」はどんなバイク?
「TR1=(正式名称:XV1000 TR1)」は1980年頃にヨーロッパで発売されたVツインエンジン搭載のロードスポーツモデル。ちなみに日本では短命に終わった「XV750」が同時期に販売されていました。ヤマハ好きならお気づきでしょうが、車両形式の「XV」は”じゃじゃ馬娘”や”おてんば娘”の愛称で親しまれるビラーゴの型式ですので、クルーザーモデルではないものの、同系統のVツインエンジンを搭載した親戚となります。
なお、ヨーロッパ輸出向けのバイクだったこともあり、日本で中古車を探すのは困難ですが、XV750であれば50万円前後から中古車を見つけることができます。
YAMAHA「XV1000 TR1」ボバーカスタム
North East Customによって、見違えるほど格好良くなりましたね!カスタムテーマはボバースタイルとのことでしたが、どこかネオカフェ的な要素も見受けられますね。また、シルエットや色使いから、ヨーロピアンカスタムの特徴を随所に感じられます。
ヘッドライトはグリル付きのカウルタイプを採用。戦闘的なハンドルポジションと相まって、シャープな印象を受けます。なにより、細部にわたる配線処理やバーエンドウインカーなどの処理によって、シンプルかつスタイリッシュに仕上げられています。このあたりはビルダーの腕の見せ所でしょう。
倒立フロントフォークをはじめ、前後に装着されたゴールドのキャストホイールは、カワサキ「ZX-12R」を流用加工したものになります。
フロントフォークと同様に、トップブリッジ&ハンドルもZX-12Rのものが使われており、キーシリンダーのあった位置には極小のデジタルミニメーターを配置。これによって、ハンドル周りがすっきりシンプルに仕上がっています。
グリスが充填された密閉式(フルカバード)のチェーンドライブから、スイングアームごと換装しシンプルなチェーンドライブへと変身を遂げています。しかもこのスイングアームはワンオフというのだから驚きです。また、ミッションケースを囲うように取り回された2 into 1のエキゾーストパイプが見事な曲線美を描いています。
シンプルにまとめられたカスタム
ヤマハ・XV1000 TR1のベーシックなところこそ残してあるものの、足回りやフレームなどといった全体のバランスを担う箇所に手を入れ、スッキリとまとめ上げるカスタムセンスには脱帽です。
これからもNorth East Customのカスタムからは目が離せません!