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ヘルメットを購入するときに、いったい何を基準に選んでいけばいいのでしょうか。見た目のデザインだけで決めると、サイズが合わず買い替えることに…。そうならないために、機能性や通気性、バイクにあったデザインのヘルメットを選ぶコツ。
今回は、これを一緒に考えてみたいと思います。
警視庁が発表した知っておきたい、ヘルメットの重要性
2018年10月18日に更新された、警視庁のヘルメットに関する情報をみてみましょう。
過去5年間で「二輪車乗車中 死者の損傷主部位(構成率)」は、頭部47.5%、胸・腹部34.8%。
平成30年8月末時点では、頭部の割合が例年より高い傾向にあるようです。
さらにそれぞれの警察署で、3,782人に対してヘルメットのあごひもの着用状況について調査を行ったところ
- 1位 ジェット型(37.2%)
- 2位 フルフェイス(32.3%)
- 3位 半キャップ型(30.4%)
前年度と比較すると順位は変わらないのですが、ジェット型とキャップ型の対応が増えフルフェイス型がわずかに減少傾向となっています。
事故を起こしたときに頭部を損傷する可能性が高いので、「あご紐がしっかり固定されているかどうか」という点が重要なのです。
しかし適正に着用されている割合は、フルフェイス(82.7%)、ジェット型(71.7%)、半キャップ型(52.0%)という結果に。
露出度が高いとそれだけ着脱が容易な分、「とりあえずかぶっておく」というスタイルが予想されます。
さらにあご紐をしっかりしていても、転倒したときに露出度の高いヘルメットほど脱落する割合が高く、平成30年(8月時点)では例年より脱落の割合が高いという結果となっています。
胸部プロテクターの着用率(7.8%)となり、事故によって頭部や胸部を損傷する可能性が高いのが現状です。
どのタイプのヘルメットを選んだとしてもあご紐はしっかり結束し、不測の事態に備えて胸部のプロテクターで保護することが望ましいといえます。
ヘルメットを選ぶときには安全を確保することはもちろん大事なのですが、見ためにもこだわりたい!
そして保護されている部分が多いほどムレるので、通気性も大事なポイントです。
それではさっそく、どんなヘルメットがあるのか見てみましょう。
おしゃれなハーフ
GOHAN
価格:3,180円
原付のバイクで使用している方が多いのが、このハーフタイプ。
重さは約1,000gで、ヘルメットのサイズは様々。XS、S、M、Lなどサイズが同じでも、メーカーによってことなります。
そのため必ず、サイズだけでなくフィット感は確認しておいた方がよいでしょう。着脱がしやすいというメリットがあり、通勤などで時間の短縮をしたいときに便利。ただし露出されている部分が多くなるので、走行中の風対策は必要になりますね。
ジェット
OGK KABUTO
価格:20,680円
Lサイズで59〜60cm、重さ1,560g。
インナーにサンシェードがありUVカット、ヘルメット内部の熱気を放出するベンチレーション構造となっています。バックルはワンタッチで着脱でき、細かなラチェットで微調整が可能。
ハーフタイプのヘルメットより、保護されている部分が多くなるのでフィット感があり、ついあご紐をしない場合もあるかもしれません。
警視庁のデータでも、あご紐の着用率が少ないというデータもあるので…
ジェット型のヘルメットを選ぶときは、バックルがワンタッチ式で簡単なタイプを選んでみましょう。
システムタイプ
dobo
価格:7,855円
ジェット型とフルフェイスのメリットを兼ね備えたタイプ。重さは、1,550g。
頭をしっかり保護しつつ、通気性の良い素材を使用しているのでムレの心配から少し開放されます。あご紐の留め具は、ワンタッチ式なのでグローブをしたままでも脱着が簡単です。
強化シールドがついているので、紫外線対策も万全。内装の取り外しが可能なので、メンテナンスもしやすいのは嬉しいところ。
新品のヘルメットは少し窮屈と感じることもあるので、フィット感とヘルメットの重さを確認するのもポイントです。
実は大切フルフェイス
SHOEI
価格:57,240円
シールドの曇りを防止してくれる「PINLOCK fog-free sheet」が標準装備され、重さは約2500g。このフルフェイスは少し重めですが、2,000g前後のタイプもあります(OGK Kabutoは比較的軽めのモデルが多いです)。
外国仕様のデザイン性が高いタイプのヘルメットは、サイズが日本人仕様でない場合があるので注意。せかっく気に入って購入しても、サイズが合わず使用できなければもったいない…それは避けたいですね。
フルフェイスのヘルメットはしっかりと頭部が覆われるのですが、約2,500gありやや重めで被りづらさが難点です。しかし、メリットとして走行中の風をきる音が聴こえにくく、長時間のライディングを快適に楽しむことができます。スポーツタイプのバイクで愛用している人が多いのが、フルフェイスではないでしょうか。
それだけスピードを出してしまう…ということになるかもしれません。
何よりもまず健康に安全に!バイクライフを楽しみましょう。