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バイク乗りにとって雨風はもちろん、万一の転倒時に身体を守ってくれるのがレザージャケットやレザーパンツ。しかし革製品を久しぶりに出してみたらカビが付いていたなんてことにならないよう、お手入れはしっかりとしておきたい。
カビの発生原因は?
カビを防ぐためには、発生条件となる「水分、温度、栄養、酸素」を出来るだけ揃えないことが重要。
だが革中にはカビの栄養ともなる”植物タンニン”や”油脂”が含まれていて、吸湿性の良い革には適度な水分までもが含まれている。革製品というのはカビの発生条件が整っている可能性が高いのである! だから対策が必要なのだ。
革のお手入れ方法
バイク乗車後のレザージャケットは特に排気ガスや粉塵を多量に浴びている状態だ。まずはその汚れを取り払おう。乾いたタオル又はブラシなどでサッとやるだけでも効果はある。
一般のレザーウェアに比べて、バイク用は色落ちしにくく強度もあるので、水で濡らした後に硬く絞ったタオルで拭く事も可能だ。レザーパンツの裾をブーツアウトしている人は虫の死骸やら様々な液体が付着しているだろうし、念入りに行いたい。
頑固な汚れはレザーローションなどのクリーナーを用いるのが効果的。しかし、良かれと思って付けるオイルも付け過ぎれば単にカビの栄養と化してしまう可能性もあるので、付け過ぎにはご注意いただきたい。なお、スエード革の場合には毛先の柔らかいブラシを使ったブラッシングで除去する。
タンスの中には”シリカゲル系”の除湿剤などを置く事で加湿を防ぐ。”塩化カルシウム系”除湿剤は吸湿した溶液が革に触れた場合に火傷状の縮みや硬化の原因になることもあるのでオススメしない。カバーをかけるならビニールカバーは結露を招くので使わず、通気性のある不織布にしよう。
ハンガーは肩幅に合った肉厚ハンガーを使用して型崩れを防ぐこと。肉厚ハンガーが無い場合にはタオルを巻いて調整する事で代用もできる。そして大事なのが、時折風通しの良い場所で陰干しすることだ。
これらの方法を行っていてもカビが発生・再発生するような場合には、カビの単体である”菌糸”が革の内部に入り込んでいる可能性が高い。そんな時はKADOYAの革専門のクリーニング「リフレザー」へ相談するのがベストだ。