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みなさんはバイクの乗車時及び、通勤や通学、ツーリングなどでヘルメット用インカムを使用していますか?インカムは仲間との会話以外にも、電話や音楽、ナビ音声などを聴くことができる便利なアイテムです。
最近ではインカムの種類も格段に増え、高性能で高額なものから、5,000円以下のリーズナブルなモノまで存在します。「インカムは導入してみたいけど、まずは”お試し”レベルなのであまり費用をかけたくない」「でも安物買いの銭失いにはなりたくない」そうお考えの方も多いことでしょう。
そこで今回は、Amazonで販売している1万円以下のヘルメット用インカムの中でも、比較的レビュー数の多いインカムLEXIN「LX-B4FM」を実際に購入し、使い勝手を検証してみました。
LEXIN「LX-B4FM」のインカムは1個1万円以下
まず大前提として、購入価格が1万円以下であること。次に、ある程度レビュー数があり信用できる製品であること。この2つを条件に選んだのがLEXIN製の「LX-B4FM」でした。
お値段は2個セットで税込1万9,699円(@9,849円/個)。単体購入の場合も税込9,999円ですので1万円以内におさまる金額です。
それでは、開封の儀と参りましょう!
オープン!中身はこのようになっています。インカム以外の付属品などは箱の下側に入っているのでご安心を!
ちなみに、LEXIN(レシン)というブランドについて簡単にご説明すると、2006年にカーオーディオシステムのOEM製造者として設立され、2010年にはオリジナルのBluetoothインカムの販売と同時に二輪市場に参入。2015年には「リーズナブルな価格で信頼できる商品を提供する」をコンセプトに独立。今では大手メーカーにも引けを取らない、高品質かつ低価格の優れたインカム(オーディオ&コミュニケーションツール)を製造し多くのライダーに親しまれているブランドです。
つまり、日本でも徐々にヘルメット用インカムの存在が浸透してきた2010年あたりから製造販売を開始しているため、日本国内での認知度はこれからですが世界的には既に信頼と実績のあるブランドということです。
1万円以下のインカムということで少々身構えていましたが、箱を開けてびっくり!ヘルメットに装着するための付属品は実に充実しており、様々なヘルメットへの装着を前提にパッケージングされています。正直、もうこのパーツ数だけでも安心できます。が、やはり重要なのはBluetooth接続ですので、まだ油断できません。
さらに、インカム本体も手に取って確認してみましたが、高級感とまではいかないものの非常にしっかりとした作りとなっており、過酷な環境下とも言えるライディング時にも耐えうるタフさが感じられます。また、ボタンの押し心地も適度な硬さがあり、壊れやすそうな印象は皆無でした。黒ボディに青の差し色のシンプルなデザインもカッコイイ!
本体性能としてはIP67の防水性能が備わっており、-20℃の過酷な環境でも使用することができます。最大で8台と同時接続することができ、稼働時間は15時間ほどで、USB-TypeCによる充電が可能となっています。なお、最大到達可能距離は1,500m(直線・遮蔽物なしの場合)ですので、ツーリングでの使用は充分な距離でしょう。
ざっと説明書を読みましたが、すでにこの時点で「あれ?かなり良いモノ買ったんじゃない?」と思っています。
よく分からないメーカーの製品を買うと、説明書が英語や中国語だったり妙な翻訳の日本語だったりしますよね…。しかし、レシンの説明書はしっかりと日本語表記かつ変な日本語ではないためご安心を。
EX-ZEROヘルメットにインカムを装着してみた!
さっそくSHOEIのEX-ZEROヘルメットに付けてみました!
ブラケットはクリップによる挟み込み式と両面テープ式の2タイプありましたが、他のヘルメットに付け替えることもあるため今回は挟み込み式を採用。
ちなみにEX-ZEROの場合は、スペーサーを挟むことでピッタリ取り付けることができました。
ブラケットベースとクリップの間にスペーサーをセットし、ネジで固定します。
帽体と内装のあいだに隙間があるので、ここにクリップを差し込みます。差し込み位置は左耳のやや後ろあたりで、ヘルメットを被った際に邪魔にならない場所を選びましょう。
なお、ヘルメットのシェル形状によってはクリップで固定できない場合もありますので、その際は両面テープで固定しましょう。
実際に装着してみるとこのようになります。ヘルメットのデザインを損なうことなく装着できて大満足!あとはインカム本体をスライド挿入するだけ。
ブラケットベースと本体の溝を合わせてスライドさせ、カチッと音がしたら取り付け完了です。どうでしょうか?色の統一感はさておき、思ったよりも小ぶりでカッコイイではありませんか!
クラシカルなデザインのEX-ZEROに現代的なガジェットであるインカムは似合わないのでは…なんて勝手に想像していましたが、これはこれで違和感なくハマっています。
スピーカー&マイクの取り付け
本体を装着したら、あとはスピーカーとマイクを取り付けるだけ!
一般的なフルフェイスヘルメットと同様にEX-ZEROにも耳の部分に窪みがあるので、ここにスピーカーを取り付けます。両面テープとベルクロによる取り付けなので、自分の耳の位置にしっかりと合わせて取り付けましょう。ベルクロだから何度でもやり直せるので安心です。
付属品にはアームマイクとワイヤーマイクがあり、顎の部分が開閉しないことと見た目を考えてワイヤーマイクを選択。ジェットタイプや顎が可動するシステムタイプなどであれば、アームマイクがオススメです。
うまいこと配線をインナーの内側に隠しながら取り付けます。EX-ZEROの場合はこの位置に取り付けると邪魔になりにくく、配線も飛び出ないのでオススメです。
チークパッドやイヤーカップの裏に配線を収納し、みごと綺麗に取り付けることができました!説明書を見ながらゆっくりと進めていきましたが、開封から取り付け完了まで20分もかかっていません。
なお、取り付けに関してはどのブランドのインカムもおおよそこのような作りですので、インカム装着の際にはご参考ください。
ついに完成!気になる音質や接続は簡単にできるのか?
ついにインカムを取り付けることができたので、みなさんが最も気にされているであろう音質や接続方法について、実際に試してみた結果をお話しします。
音楽を聴いたり通話をして検証してみたところ、音質は非常にクリアで聞き取りやすい!というのが率直な感想です。音楽に関しては、重低音が好きな方は多少物足りない(ローパスのような設定)かもしれませんが、普通に音が聞こえればいい筆者からすると充分過ぎるほどの高音質です。
また、側面に配置されたボタンは大きめのデザインになっているので、当然のことながらグローブを着用したままでの操作も容易に行えました。
ペアリングについての注意点
LX-B4FM同士のペアリングに関しては、説明書をしっかりと読んだ上で設定すれば簡単に繋げることができるため詳しい接続方法については割愛しますが、注意点としては他社製インカムを含む同時接続はできないため注意が必要です。
なお、日本で最もポピュラーなヘルメット用インカムB+COM「SB6X」との接続は、B+COMを販売するサインハウスの動画を参考にペアリングしてみたところ、かなり簡単につなげることができました。
LX-B4FMとスマホの接続 | すぐに接続される |
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LX-B4FM×2〜4の接続 | 数秒で接続される |
LX-B4FM×5〜8の接続 | 初めに電源ボタンを8秒長押しすれば接続可能 |
LX-B4FMと他社製インカム | 例えばB+COM「SB6X」の場合は下記の動画で簡単に接続可能 |
LX-B4FM×複数台と他社製インカム | 残念ながら同時接続できませんでした… |
まとめ
- まずはインカムを自分用に1台買って、電話・ナビ・音楽を楽しみたい方
- タンデムライダーとの会話用にもう一台インカム購入を検討している方
- すでにレシンLX-B4FMを持っている知人とのツーリング時に会話をしたい方
- 仲の良いライダー複数人で同一機種の購入を検討している方
上記に該当する方は、間違いなくレシン「LX-B4FM」がオススメです!
過去に何台もインカムを買い替えて使用した経験のある編集部員の所感としては、正直なところ高級モデルと引けを取らないクオリティーの高コスパモデルではないかと思います。
ヘルメット用インカムの購入で迷っている方は、1万円以下という気軽な価格で買えるレシン「LX-B4FM」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。