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2017年あたりから話題になっていた日本のベンチャー企業が開発するスマートヘルメット「クロスヘルメットX-1」。以前にも当メディアで取り上げたことがあります。
生まれては消えていく他のスマートヘルメットとは違い、やっと我々のもとに届く日が来そうです。このほど本格的な量産化に向けて、クラウドファンディングサイトMakuakeでキャンペーンが開始されました。
キャンペーンは2020年7月20日まで
いまかいまかと発売を待ちわびていたバイカーにとっては朗報に違いありません。キャンペーン開始から間もないですが、すでに200人近いサポーターから目標金額の50万円を大幅に超える2400万円以上の資金が集まっています。クロスヘルメットX-1ひとつの価格が16万8,000円ということから考えても、注目度がうかがい知れます。
ちなみにこの価格設定はキャンペーンだけなので、一般販売後の価格は18万9,000円とのこと。プロジェクト終了日は2020年07月20日ですし、この機会にポチってしまうのもやむなし!でも、こわーい奥さんとはよく話し合ったほうが吉です。
ここがすごいぞクロスヘルメットX-1
購入を決める前にクロスヘルメットX-1の特長をおさらいしておきましょう。HUDをはじめとした先進的な部分だけでなく、ビデオレコーダーにナビやインカムといったこれまで別個のギアが担っていた機能がすべてヘルメットに集約されていることがわかります。
360°全周囲が見渡せる
なんといってもうれしいのが、360°の視界を得られること。ヘルメット後方に備え付けられたカメラの映像がHUDに映し出されるので、前方を向いたままでも周囲の状況を一手に把握できます。追い抜かれたり、煽られたりといった不測の事態をある程度予想できますし、視線の移動が少ない分、ライディングに集中できるのもうれしいですね。
もちろん、HUDにはナビゲーション表示も可能です。もう専用ナビやスマートフォンをバイクに装着してチラチラ確認する必要なんてなくなります。
ノイズキャンセリング搭載
バイカーにとって周囲の環境音やバイクの排気音は心地よいものですが、ときにうるさすぎたり耳障りに感じることも。ところが、クロスヘルメットには不快な音をシャットアウトする、いわば”ノイズキャンセリング機能”が搭載されているんです。
仕掛けはちょっと難しいんですが、ヘルメット内に設置されたマイクで周囲の音を集め、周波数帯域に応じて音場のダイナミックコントロールを実施。そのことでバイカー自身が気になる周波数帯の音を減衰させたり、増幅させたりすることができるようになっています。工事のガチャガチャした耳障りな音や、あまりに勇ましすぎるバイクやクルマのエキゾーストノートに悩まされなくてすみそうですね。
スマホ連携にインカム機能もアリ
スマートフォンとワイヤレス接続でき、iphoneやAndroidのボイスコマンドにも対応しています。ヘルメットを脱いだりスマートフォンを取り出したりせずとも、ナビゲーションの目的地設定や、音楽やラジオの視聴、ハンズフリー通話だって口頭でコマンドを言うだけでOK。ヘルメット左側カバーに内蔵されたタッチパネルを使えば、タップ、スワイプなどのちょっとしたスマートフォンの操作もできるのもうれしいポイントです。
さらにクロスヘルメットの専用アプリにはグループトーク機能が実装されているので、スマートフォンと接続してさえいればインカム代わりにだって使えちゃいます。最大6名までですが、アプリの方でグループトークを設定できるので、その時々に合わせた仲間内での通話が楽しめます。
ヘルメットの進化をその手に
ロングノーズなデザインと、豊富な機能でヘルメットの進化を感じさせてくれるクロスヘルメットX-1。あらゆるバイクギアの機能を内蔵している上に付加価値もあるとなれば、価格設定にも納得です。やっと未来が手元にやって来る気がしますね。