ギンギラのカフェレーサーにカスタムされたイタリアのクラシックバイク

カフェレーサーのカスタムベースには基本的に選ばれにくいイタリア車。特にモトグッツィなどはツアラーが多いためどうしても不向きと言わざるを得ないのですが、どうやらむしろそこに燃えるビルダーがいたようです。

 

Moto Guzzi 1000SP Spada Cafe Racer by Shiny Hammer

ロケットカウルからテールまで続く流線形が特徴のこちらのカフェレーサーは、モトグッツィの1000SPをカスタムベースに魔改造されたバイク。パッと見、縦置きVツインがなければモトグッツィだとは誰も気づけないでしょう。

 

ちなみにカスタムベースになった1000SPとはこんなバイク…… あまりにも似つかないですよね。ありとあらゆるパーツがひん剥かれ、エンジンとフレームだけがそのまま利用されています。

 

このバイクを手掛けたのはフランスのビルダー・Samuel Aguiar氏。普段は家具職人としても働くSamuel氏が金属溶接にチャレンジしたのは実は今回が初めてなんだそう……アンビリーバボー。

 

ギンギラのボディはグラサン不可欠!

今回注目したいのがこの外装パーツたち。優れた板金技術によって完全にオリジナル・ハンドメイドで仕上げられたロケットカウルやフロントフェンダーはまさに美術品の域。しかし知られざる裏ストーリーとして、実はこのカスタムベースになった1000SPは事故により大破してしまった車両で、Samuel氏が入手した時にはフロントホイールがぐにゃりと曲がってエンジンに触れそうな勢いだったという物語があります。

 

幸い、エンジンはオルタネーター以外無事だったそうで、洗浄するだけで済みました。

 

上から見ると左右が完全に対称になっていることがわかります。縦置きVツインの「直進安定性が良い」という特徴とも相まって、実際に走った時の安定感は期待できそうです。ピッカピカに磨かれたボディは日光をよく反射しそうですね、タンクの反射光に目がやられてしまうかもしれないのでグラサンは必須でしょう。

 

曲線美&直線美に見惚れる

さて、外装こそ曲線美に溢れていますが、こうして全貌を真横から見ると、エンジン、エキゾーストパイプ、メインフレームが地面と完全に並行になっているのがわかります。その間を縫うようにフロントフォークやリアショック、サブフレームらが格子状にギザギザと走っているのが美しいです。

 

正面から見るとその直線たちが隠れ、まるで生き物のような有機物じみた曲線が際立ち、また印象が変化します。バイクの周りを何週もグルグル回ってこのコントラストを楽しみ尽くしたいですね。

 

Unit Garage Motogadget Motoscope Pro | COD. UG1005031

クラシックなバイクで、見た目も美術品のようなバイクですが、搭載しているメーターはモダンの王道・Motogadget製Motoscope Proです。ミニマルデザインながらも電光掲示板のようなフォントが愛らしいヤツです。

 

一度は命を失ったかのように思われたバイクを、こうも美しい猛獣に昇華せしめたSamuel氏の手腕に脱帽です。彼の他の作品もキワモノが多いので、気になる方はぜひホームページを覗いてみてください。

ZANGE

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海外で起きている様々な乗り物系ニュースを、日本の方にわかりやすく噛み砕いてお届けします。 好きな映画は「ダンケルク」「フューリー」「007シリーズ(ダニエル・クレイグ以降)」です。