1990年代の大人気スポーツ ドゥカティ900SSがカフェレーサーに。ストリートに絶妙マッチ!

1990年代に一世を風靡したドゥカティのライトウェイトスポーツ900SS。軽量な車体と扱いやすいツインエンジンにより、当時大人気を博したバイクなのですが、さすがに今見るとそのスタイルはやや古めかしさを感じます。
そんな900SSを、現代風のアレンジとビンテージ感を融合しつつ、スタイリッシュなカフェレーサーにカスタマイズしたマシンを発見!アメリカの「Upcycle MotorGarage(アップサイクル・モーターガレージ)」が製作した「カフェレーサー900SS」を紹介しましょう。

 

 

誰にでも乗りやすいスーパースポーツ

ドゥカティ 900SS

ドゥカティ 900SS(1995)

イタリアのドゥカティが1989年から発売した900SSは、排気量904ccの空冷90度V型2気筒エンジン、通称「Lツイン」を搭載したスポーツモデルです。
車名の「SS」はスーパースポーツの略で、フルカウルやセパレートハンドルなどを採用した、今のスーパースポーツ車の元祖的なマシンです。

 

ただし、車名こそスーパースポーツですが、実は現代の高性能スポーツがサーキット走行も考慮しているのに対し、900SSは一般公道を走ることを重視した味付けが一番の特徴でした。
当時のドゥカティ製バイクとしては比較的扱いやすいエンジン特性と、乾燥重量186kgという軽量な車体より生み出される、誰にでも乗りやすく軽快な走りが多くのユーザーを虜にしたベストセラーモデルです。

 

その高い人気によりシリーズ化も行われ、750cc版や600cc版、400cc版など派生車種もリリース。中でも、日本では普通自動二輪免許(当時の中型二輪免許)でも乗れるドゥカティとして、400cc版の400SSが大きな話題となり、初心者や女性バイカーなど幅広い層に支持を受けていました。

 

シンプルでレトロなイメージを演出

そんな900SSですが、前述の通り、今見るとさすがに全体のフォルムにやや古めかしさを感じます。特に、シートカウルは、今のスーパースポーツの多くがシャープで薄い形状なのに対し、厚みがあるデザインとなっているため、スポーティさが現代のバイクほどありません。

 

ところが、今回紹介するこのマシンは、そんな900SSを全く別次元のスタイルに変更しました。1960年代に、当時のレーシングマシンのフォルムをストリートバイクに持ち込んだ「カフェレーサー」らしい、ビンテージ感たっぷりのスタイルにしたのです。しかも同時に細部へは現代的マシンにも通じる最新パーツなども採用。それらが、全く違和感なく見事に融合しています。

 

まず、コンパクトなフロントのカウリングは、Airtech社製のレース用カウルを流用し、ヘッドライトを加工してマウント。

 

また、リアセクションは、テールカウルを思い切って取り除き、黒いスエード張りのシングルシートのみとすることで、このマシンにおしゃれでシンプルなイメージを加味。そのために、純正のサブフレームをカットして、新たに製作したショートタイプのフレームを装着しています。

 

象徴的なデザインの燃料タンクは、ホンダが1970年代に販売したスポーツモデルCX500用を加工して装着。フレームを含めた外装には、ダークブラウン系カラーとブラックの2トーンでカスタムペイントし、エンジンもブラック塗装でマッチング。全体的にストリートによく合う、おしゃれでレトロな雰囲気を演出しています。

 

マフラーは現代的なショートタイプ

このバイクに、最も現代風のアレンジを感じるポイントがマフラーです。複雑に取り回されたエキゾーストパイプはワンオフのステンレス製。また、サイレンサーは現代のバイクレース最高峰、MotoGPマシン風のアクラポビッチ製ショートタイプを装備。チタン製という軽さに貢献する最新素材と、今風のスタイルを採用したサイレンサーなのですが、それがこのバイクに見事にマッチ。前述の通り、古めかしさを感じさせないこのバイクの魅力的フォルムに貢献しています。

 

このバイクに、あえてさらなるカスタムを施すとすれば、ピレリ製スリックタイヤを一般的な公道走行可のタイプに変えることくらいでしょうか。ピュアなレーシングマシン的な雰囲気も大切ですが、やっぱり走れる場所が限られてしまうと寂しいですからね。

 

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平塚直樹

平塚直樹

クルマやバイクの新車やお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジー、カスタム車など幅広く記事を執筆中。バイクやクルマ系雑誌の編集者を経て、フリーライターに。愛車はCBR650R、猫好き。