9000万円にも上る伝説「クロッカー」のバイクとは何モノ?

クロッカーというバイクメーカーをご存知でしょうか。もちろんチーズと最高に合って、サクサク食べられるスナックでも、盛り上げに欠かせないパーティグッズのこと(クラッカー)でもありません。

 

知る人ぞ知る、クロッカーというメーカーがどこで生まれ、どのようなバイクを生み出してきたのか、今回はその魅力の一端をご紹介したいと思います。

現在まで続く、アメリカンバイクのカスタムシーンとの繋がりも感じられて面白いですよ。

 

クロッカーとは

クロッカーは20世紀前半アメリカで誕生したバイクメーカーです。クロッカーの創業者はAI Crockerと呼ばれる人物になります。

AI Crockerはアメリカン・モーターサイクル・デザインを専攻していた経歴や、インディアン向けのエンジン(Hedstrom Motorと呼ばれるもの)の開発に携わっていた実績を持っている、アメリカのバイク史を語る上では欠かせない人なんです。

 

1930年から、後にエレキギターデザインのパイオニアとしても知られることになるPaul Bigsbyと共にバイクの製作を始めたAI Crockerは、その時代ごとのカスタムバイクのトレンドを積極的に取り入れていました。このトレンドを積極的に取り入れるスタイルが、クロッカーを独自のバイクメーカーたらしめていた所以と言えるでしょう。

イギリスの伝説的バイクメーカーであるブラフ・シュペーリアと同じようにオーダーメイドでのバイク製造も行っていました。

 

クロッカーのバイク:1936 CROCKER SMALL TANK

クロッカーの代名詞の一つとも言えるのが、当時としては規格外と言えるリッターVツインエンジンを搭載したストリートレーサーです。そのうちの一つCROCKER SMALL TANKがこちらです。あるオークションでは9000万円の値がついたほどの希少な一品なんです。

 

西海岸を思わせるデザイン

こちらが1936年式 CROCKER SMALL TANKです。このバイクを一目見て、西海岸が思い浮かぶデザインだと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

当時の状態そのままということもあって塗装が劣化しますが、それでも開放感を感じさせてくれるカラーリングです。

 

渋い燃料タンク

燃料タンクは引き締まってスタイリッシュな形状をしています。見たところライトブルー系のカラーリングで、側面に載っているCROCKERのロゴがチャーミングです。

随所にロッド系のパーツが数多く見られ、ギミック的な魅力も備えています。

 

燃料タンクにはスピードメーターと燃料メーターが埋め込まれて装備されています。メーター表面が少し傷ついていたり、全体的に時代を感じさせる雰囲気などが、クラシックバイクであるSMALL TANKらしいとも言えるでしょう。

 

後方から見た写真です。チェーンが進行方向右側にあります。スプロケなどの駆動系パーツは現代のバイクだと左側にあるケースがほとんどですから、構造的にも興味深いです。

テールパイプの形状は、ハーレーのカスタムバイクで見かけるフィッシュテールマフラーに似ています。

 

エンジンには排気量974ccのV型2気筒(Vツイン)エンジンを採用しています。クラシックなアメリカンバイクにはV型エンジンがよく似合います。

 

長いスプリングとレザー張りのサドルも年式の古いバイクらしさが出ているパーツのひとつです。フレームとのクリアランスもあり、全体にパーツが張り巡らされているようなこのバイクにほんの少しの余裕を与えています。

 

フットレストにはクロッカーの文字が描かれています。細かいところまで拘っていることを感じさせるパーツです。

 

まとめ

AI Crockerが始めた伝説的なバイクメーカーであるクロッカーについて、メーカーの歴史や特徴、そして貴重な1台の1936年式 CROCKER SMALL TANKを紹介しました。

70年以上前のバイクながら、現代のカスタムバイクにも見られるようなカラーリングやアイデア、そしてパーツなどが所々に見られたことにはびっくりです。

クラシックバイクを観察してみると歴史を感じられるだけでなく、意外な発見があるかもしれませんよ。

Mecum Auctions

1936 CROCKER SMALL TANK

オークションページ

ジョン スミス

ジョン スミス

XLR 250 BAJAで腕磨いてます。デミオでラリーに参戦中、目指せフル参戦。好きなバイクメーカーはイタリアのMV AGUSTA。